歌舞伎俳優の片岡千之助が、大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)に出演することが25日、発表された。大河ドラマ初出演となる。
大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性による小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高由里子、まひろの生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じ、脚本は大石静氏が手掛けている。
千之助が演じるのは、一条天皇と定子の第一皇子・敦康親王。道長の長女・彰子のもとで養育され、次の東宮候補だったが、彰子にも皇子が生まれたことで運命が変わってゆく。母代わりの彰子を慕うようになる。
千之助のほか、まひろの娘・藤原賢子役に南沙良、『和泉式部日記』の作者であるあかね ・和泉式部役に泉里香、若武者・双寿丸役に伊藤健太郎が決定した。
千之助のコメントは以下の通り。
■演じる人物の印象と意気込み
光源氏のモデルとなったという説のある敦康親王を演じさせていただけること心から光栄に思います。
僭越ながら、僕自身も家を継ぐというような環境に長男として生まれた身ということもあり、敦康親王も長男としてお生まれになり、本来ならばそのまま皇太子になられるはずが、人々の思惑、また世の中の流れによって、悲劇的な運命を辿られる生涯であったと思います。
ただ、悲劇的であったと言いましても、父上や2人の母上をはじめとするいろいろな方に愛されて育った方だと思っております。
短い生涯でしたが、そのかけがえのない愛をもらった敦康親王の美しい人物像を僕自身、精一杯勤めさせていただきたいです。
■大河ドラマ出演歴・思い出など
大河ドラマ、初出演させていただきます。
父や祖父をはじめ多くの歌舞伎役者の先輩方が出演し、長い歴史ある大河ドラマは、日本の一つの大切な文化だと思います。
そこに参加させていただけること とても嬉しく、まず一つの夢が叶った様な思いです。
これからもずっと続くであろう大河ドラマの世界で学ばせていただきならがら、邁進したいと存じます。
(C)NHK