スバル、水平対向ターボもカーボンニュートラル燃料で! 新車両「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」でスーパー耐久第3戦オートポリスに参戦

スバルは7月25日、オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県日田市)で7月27日から開催されるENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowermed by BRIDGESTONE 第3戦スーパー耐久レース in オートポリスに新車両で参戦すると発表した。

その新車両とは、「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT(ハイ パフォーマンス エックス フューチャー コンセプト」。4ドアセダンをベースとし、レース用にチューンした水平対向ターボエンジンを搭載。駆動方式は、もちろんスバルが磨き上げてきたシンメトリカルAWDだ。

【画像】スバルの新車両は水平対向ターボを搭載

使用する燃料は、これまでのレース車両、BRZと同じくカーボンニュートラル燃料。ST-Qクラスに参戦する。

「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」のボディサイズは、全長4670mm×全幅1865mm×全高1420mm前後、ホイールベースは2675mm。

エンジンはFA24型の水平対向エンジンで、シングルスクロールターボを組み合わせる。排気量は2387cc、最高出力は300馬力以上、最大トルクは400Nm以上と公表されている。トランスミッションは6速MTだ。

スバルでは、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦として、カーボンニュートラル燃料を使用した車両でスーパー耐久シリーズ2022から参戦。モータースポーツで求められる短いサイクルで仮説と検証を繰り返すというアジャイルな開発を通じてエンジニアを育成してきた。

BRZから車両が変わっても、その姿勢は変わらない。人材育成と将来のバッテリーEVも含めた市販車への技術的なフィードバックを目的として、スバル技術本部の社員が参画した「Team SDA Engineering」が参戦する。

「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」では、スポーツユニットとして欠かせないスバルの水平対向ターボエンジンにおいて、カーボンニュートラル燃料を含めた環境対応に挑みながら、AWD駆動力制御など各種将来技術をレースの現場で鍛えていくという。

スバルは、水平対向エンジンとトヨタのハイブリッドシステムを組み合わせた”フルハイブリッドシステム”を搭載するモデルを近々発表予定。そんな電動モデルに加えて、スバルの象徴でもある”水平対向ターボ”の将来を見据えた活動を推進していく。期待したい!

■HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPTのスペック

全長:4670mm

全幅:1865mm

全高:1420mm前後

ホイールベース:2675mm

エンジン:FA24 BOXER DOHC 16バルブ AVCS シングルスクロールターボ

燃料:カーボンニュートラル燃料

排気量:2387cc

最高出力:300PS以上

最大トルク:400Nm以上

駆動方式:DCCD[ドライバーズコントロールセンターデフ]方式AWD改

トランスミッション:6MT

ブレーキ:フロント6ポット/リヤ4ポット

ホイール:BBS製18インチ×11J

タイヤ:ブリヂストン製260/660 R18

〈文=ドライバーWeb編集部〉