ナビタイムジャパンは7月25日、「日本各地の自然・景勝地への来訪」に関する分析結果を発表した。
調査は2023年7~10月、「上高地及び周辺の山岳景勝地(長野県松本市)」「紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)」「藻岩山(北海道札幌市)」の自然・景勝地への外国人旅行者来訪状況について、滞在エリアや国籍を分析。
「Japan Travel by NAVITIME」から同意を得て取得した「インバウンドGPS」データと属性アンケートを用いて算出されている。
調査結果は以下の通り。
まず上高地における外国人旅行者の滞在状況を確認すると、河童橋や大正池を中心に広く滞在していることがわかり、国籍別では、アジア圏の旅行者は河童橋や大正池に集中し、欧米圏の旅行者は焼岳や穂高連峰(穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳)など3,000m級の山々が連なる上高地周辺の山岳で登山も楽しんでいる様子が確認できる。
国籍別では、アジア圏は台湾やタイが多く、欧米圏はドイツ人やオーストラリア人、米国人が多く、上高地に来訪する旅行者の国籍に違いがわかる。
次に、紀伊山地の霊場と参詣道を含むエリアにおける外国人旅行者の滞在状況を確認すると、熊野本宮大社や熊野那智大社・青岸渡寺、高野山エリアで多く滞在していることがわかる。
また、熊野古道中辺路沿線でも一部滞在が見られた。国籍別では、熊野本宮大社はカナダやフランス、米国など欧米圏の旅行者が多い一方、熊野那智大社・青岸渡寺周辺には中国人旅行者が多く滞在している。
そして、藻岩山における外国人旅行者の滞在状況では、国籍別に見ると香港人やイギリス人旅行者が多く滞在していることがわかる。
また、時間帯別に見ると夜間(18~22時)の滞在も多いことから、藻岩山からの夜景は外国人旅行者にも人気であることが示唆される。