KDDIは、東京・銀座のコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」において、通信が実現する未来のサッカー観戦を一足先に体験できるイベント「GINZA STADIUM TOUR 2030」を7月26日から開催する。期間は2025年1月5日までの予定。事前予約は不要で、参加費は無料。コンテンツの対象年齢は6歳以上となる。
一般公開前の7月24日、メディア向けの先行内覧会に参加する機会を得たので、会場の模様をお伝えする。
今回のイベントは、「もしも銀座にサッカースタジアムを建設したら?」というテーマでGINZA 456をスタジアムに見立て、2030年頃までの実現を目指す未来のサッカー観戦の要素を体験できる構成となっている。
ユニフォームなどが飾られたロッカールーム風のエントランスを通って“スタジアム”に入ると、まず1階のショールームは先端技術を活用した「2030年のスタジアム観客席」となる。
ARグラスをかけて観戦すると選手の基本情報やドリブル成功率・枠内シュート成功率といったデータがオーバーレイ表示されるAR試合観戦体験、まるで観客席にいるように各方向から歓声や声援が聞こえてくる立体音響、ユニフォームのバーチャルフィッティング、ゲーム要素を加えたチームへの投げ銭システムのデモンストレーションなどといったコンテンツが用意されている。
そして地下1階に下りると、そこは「GINZA VIRTUAL STADIUM」のスタジアムフィールドに変貌していた。
GINZA 456の地下には柱などのない細長く広々とした空間が広がっており、壁面すべてを使って360度映像を投影できるようになっている。これまでのイベントでも全面投影を活かしたAR体験などが行われてきた(※関連記事)。今回はこのスペースをピッチに見立てたというわけだ。
ここでは、架空のサッカーチーム「FC銀座」のサポーターという設定で、未来の観戦体験ができる。指定された位置に立って腕を振ったり手を上げたりすると、旗を振れたりエフェクトが付いたりと演出で応援を盛り上げてくれる。
KDDIは2016年から日本サッカー協会(JFA)とメジャーパートナー契約を結んでおり、メタバース(αU metaverse)の「バーチャル渋谷」で日本代表の応援イベントを開催するなどの共創施策を行っている。直近では6月に、JFAが能登半島地震復興支援プロジェクトとして被災地の子どもたちを招待して選手らとサッカーを楽しむイベントを開催した際、KDDIの通信技術を活かして能登で待つ保護者らにリアルタイムで子どもたちの元気な姿を見せるといった形で貢献した。
また、今回のイベントを通じて、来場者の考える未来のサッカー観戦のアイデアも積極的に集めたいとのこと。会場内に設置されるメッセージボードに気軽に意見を寄せてほしいそうだ。
KDDIとJFAは今後も、KDDI VISION 2030で掲げる「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる」、そしてJFAの「2050年までにサッカーを愛する仲間=サッカーファミリーを1,000万人にする」という両者の目標に向けて力を合わせていく。
次の一手としては、小学校の体育の授業などでサッカーを簡単に取り入れやすくするためのオンライン授業動画を提供していく「小学校体育サポート JFA KDDI DREAM KIDS PROJECT」の実施を予告。詳細は8月1日に発表するという。