JR西日本は24日、山陽新幹線のさらなる安全性・快適性向上のため、2026年度以降もN700Sを追加投入し、16両編成のN700系を8両編成化する改造工事を継続するとともに、2027年をめどに500系の営業運転を終了する予定と発表した。
500系は1997年3月22日のダイヤ改正で営業運転を開始した。ロングノーズの先頭形状や翼型パンタグラフ(16両編成時)などを特徴とし、「当時の営業速度世界最高速タイ」という300km/hで営業運転を実施。新大阪~博多間を最速2時間17分で結んだ。16両編成で東海道・山陽新幹線「のぞみ」を中心に活躍したが、2010年2月28日をもって「のぞみ」での営業運転を終了している。
2008年から8両編成に改造された編成が登場。現在は山陽新幹線「こだま」で運行されている。2015年11月から「500 TYPE EVA」が登場したほか、2018年6月から運行開始した「ハローキティ新幹線」は現在も活躍を続けている。
JR西日本は今年2月、N700Sを追加投入し、これに伴うN700系の8両編成化改造工事を2024年度から実施するとともに、500系6編成のうち4編成を2026年度末までに用途廃止すると発表していた。2026年度以降もN700Sの追加投入、N700系の8両編成化改造工事が行われることとなり、500系は車両の老朽化を理由に、2027年をめどに営業運転を終了する予定に。これを受けて、500系が営業運転終了までの期間、各種企画を実施するとしている。