元プロ野球選手で野球解説者の五十嵐亮太氏が20日、YouTubeチャンネル『ABEMA 野球【公式】/アベマでMLB」で公開された動画「【MLBビフォー・アフター】昔の方がモテていた!? 今と昔のMLBの違いを解説!!【MLB's on FLEEK #14】」に出演。「MLBの今と当時の違い」を解説した。

  • 五十嵐亮太氏 (C)AbemaTV,Inc.

当時は「答えを導き出せずに終わることもあった」

番組では今回、約15年前に海を渡ってMLBでプレーしていた五十嵐氏が、「MLBの今と当時の違い」について解説した。番組MCを務めるさや香の2人は「今のMLBのほうが俺のストレートは通用すると思う?」と直球質問。これに五十嵐氏は「どの時代でも通用する球は、打者の反応を見て得られるもの。だから、当時通用していなかったものは今もしていないと思う」と回答した。

続けて、五十嵐氏が「今の時代は、自分の球種を細かく分析してくれて、より良い回転軸やスピンのかけ方などのヒントになる機械がある。僕が現役の時はそんなものはなかったから、チームメイトや監督、コーチに投げ方を聞いていた。他の人の感覚を自分の中でかみ砕いて試すけど、答えを導き出せずに終わることもあった」と振り返ると、石井は「アナログな感じや……」と、今と昔の違いに唖然とした。

今の投手のほうが大変だと思う?

次に、「自分がいた頃よりも今の投手のほうが大変だと思う?」という質問に対し、五十嵐氏は「どの時代もみんな大変です!」と即答。現代野球の難しさについて、「分析機器によって投げたいボールが再現しやすくなったけど、一方で打者目線でも対戦相手のボールを再現できる。試合前にボールの軌道を理解して、打席に立てるようになった」と解説した。

進行を務める西澤由夏アナウンサーが「現代はルールも増えてますよね」と話すと、五十嵐氏は「そうだ、ピッチクロックがある! 今の投手のほうが大変です(笑)」と方向転換。石井が「そんなにヤバいんですか?」と驚きの声を上げると、五十嵐氏は「めっちゃイヤ! しかも、ベースが約8センチも大きくなって塁間の距離が縮まっているし、けん制の回数が制限されるようになった。投手は苦しくなっていますわ……」と自身の印象を明かしていた。

【編集部MEMO】
『MLB’s ON FLEEK』は、多くの日本人選手や世界最高峰の選手が活躍するMLBの見どころを余すことなく届ける情報番組。大谷翔平や山本由伸が所属するロサンゼルス・ドジャースについての基礎知識や、ダルビッシュ有、松井裕樹、今永昇太、鈴木誠也などが所属するナショナル・リーグの勢力図、MLB特有のルール“ピッチクロック”など、ビギナーから玄人まで幅広く楽しめるテーマで今のMLBを紐解いていく。