日本ハムは、eスポーツ市場向けの新商品として、スパウトパウチの封を開けるだけでそのまま食べられるラーメン「BOOST NOODLE」を7月27日に発売する。価格は660円。ECサイトと一部のコンビニで販売される。
「BOOST NOODLE」は、ゲーマーである開発担当者の「オンライン対戦型ゲームを長時間プレイしながらもラーメンを食べたい」という想いから生まれたタイパ追求型の“eラーメン”。日本ハムの若手社員が新商品のアイデアを競い合う「開発甲子園」で、2022年に優勝した提案が商品化された。
ターゲットは、20から30代の男性ゲーマー。「高額で大切なゲーム機器を汚したくない」「ゲーム中に片手で簡単に食べたい」といったゲームプレイ中のニーズを満たすべく、16mm口径のスパウトパウチを採用した。常温保存が可能で、片手で手を汚さずに食べられる。
また、ゼリー系の飲料に甘いテイストの商品が多いなか、“食事に近いもの”を求める声が多かったことを受けて、ターゲット層に好まれる「ラーメン」が選ばれた。短くカットしたこんにゃく麺のほか、チャーシューやメンマがゼリー状の濃厚魚介豚骨スープと絡み合った状態で入っている。
7月23日に行われた発表会では、日本ハム 加工事業本部 マーケティング統括部の岡村香里氏と日本ハム 執行役員 加工事業本部 マーケティング統括部長の岸本栄氏が登壇。商品の概要や開発の経緯を説明した。
最初、「RAGE」の人にも試食してもらったところ「ケチョンケチョンでした」と振り返る岸本氏。そこからブラッシュアップし、最終的に「イイ」と言ってもらえるようになり、発売に踏み切った。
なかでも気になったのは、やや高価な印象を受ける660円の価格。これについて岡村氏は「いままでの商品にはない付加価値を提供できることから、この価格を設定しました」と、さらに岸本氏が「たしかにやや高めではあります。ただ、食事として、競合をラーメンと考えたときに、価値を認めていただきたいと思っています。1つのチャレンジでもあります。“適正価格”ではなく“価値価格”として勝負したいと考えています」と気を吐いた。
なお、2024年7月27日と28日に開催される『VALORANT』のeスポーツ大会「VALORANT Challengers Japan(VCJ)2024 Split2」のPlayoff Finalsでは、ブースを設置してサンプリングを実施。さらに、8月3日、4日の「RAGE SUPER MATCH Powered by Rakuten Optimism」でも会場でサンプリングを予定しているとのことなので、現地に観戦に行く人は、手にとってみてはいかがだろうか。