京都鉄道博物館は23日、山陽新幹線(新大阪~博多間)の全通50周年を記念し、企画展「山陽新幹線50年展」を10月5日から開催すると発表した。山陽新幹線岡山開業・博多開業から現在までのあゆみと車両、さまざまなサービスに注目し、紹介する。
山陽新幹線は1975(昭和50)年3月10日に博多駅まで開業。新大阪~博多間で全通し、2025年に50周年を迎える。これを記念した「山陽新幹線50年展」では、山陽新幹線の敷設工事から開業、現在に至るあゆみを物語る資料をはじめ、ポスター・記念品・記念切符等も一挙公開。「山陽新幹線新関門トンネル貫通石」(1973年)、「新幹線岡山開業記念スプーン」(1972年)なども展示される。
山陽新幹線は初代の0系から現行のN700系まで、技術の発展とともに進化してきた。「山陽新幹線50年展」でも、新幹線電車の特徴を「夢の超特急 - 0系」「2階建てでより早く快適に - 100系」「のぞみ登場! - 300系」「初の300km/h運転 - 500系」「快適な車内 - 700系7000番台ひかりレールスター」「新幹線、九州へ」という6つのコーナーに分け、さまざまな資料で紹介。新幹線15周年記念「新幹線記念号」(1979年)として運行した0系新幹線電車前頭部カバーや、「WIN350」のリーフレット(1992年)なども展示資料として公開される。
鉄道を利用した遠距離旅行が特急列車から新幹線へと変わり、人々の旅行の形も変化してきた。こうした旅行における楽しみを「車内販売」「食」「ラッピング車両」という3つのテーマで紹介。新幹線女子サービス係の制服や駅弁掛け紙など展示するほか、100系の食堂車の再現展示も予定している。ラッピング車両はパネル等での紹介を予定しており、実物車両の展示は行わない。
山陽新幹線全線開業50周年記念企画展「山陽新幹線50年展」は、10月5日から12月15日まで企画展示室(本館2階)で開催予定。関連イベント等の詳細が決まり次第、改めて発表する。