Cerevoは、ディスプレイとフルカラーLEDライトバーを搭載したフィギュア展示・撮影ボックス「ESTELLAS」(エステラス)を開発。2025年春頃に発売予定で、価格未定だが説明員によれば「5万円を切りたい」イメージとのこと。
手持ちのフィギュアの世界観を再現できるよう、背景となるディスプレイと、画面の表示色に連動するフルカラーLEDライトバー2本で構成。専用のスマートフォン用アプリから背景映像をボックス側に転送すると、映像内で表示されている色を分析し、LED照明の発光色を自動で調整する仕掛けになっている。アプリはiOS/Androidの両方に対応予定。
映像制作の世界では、大型ディスプレイを背景にして映像を流しておき、その手前に演者など実物の被写体を配置して同時に撮影・合成する「バーチャルプロダクション」という手法が広がっている。Cerevo(セレボ)が今回開発したESTELLASはその仕組みをフィギュアサイズまで落とし込んだ、さながら“卓上バーチャルプロダクション”を実現するアイテムといっても良いだろう。
Cerevo(セレボ)では、千葉・幕張で7月28日に開催される「ワンダーフェスティバル2024[夏]」でブースを構え、ESTELLASを出展。実際に稼働する様子もチェックできる。場所は幕張メッセ8ホールで、ブースの小間番号は8-07-03。
主な仕様として、ディスプレイはアスペクト比5:4、19型/1,280×1,024ドットで、MP4動画やJPEG静止画などを表示可能。フィギュア(キャラクター)に合った背景や、劇中登場シーンなど、ユーザーが好きな場面を選べる。
ライトバーはフルカラーLED150個を搭載したものを2本同梱。前出の通り、夕焼けの赤や海辺の青といった好きなシーンをイメージしたライティングが自動で行え、手動で任意の発光色にも変更できるという。置き場所は自由に変えられる。
LED前面のパネルを開閉する電動絞り機構を備えており、光の鋭さを制御できる。また、LEDの発光部位を変えて光が当たる位置(高さ)を変更する部分点灯も可能で、⾃然なライティングからスポット照明的な使い方までさまざまな利用方法を想定した設計になっている。
本体にはアプリとの通信機能(無線LAN)や、転送されるデータを保存しておくストレージを内蔵しているとのこと。なお、HDMIなどの入力端子は搭載しておらず、USBメモリーからの読み込みなどへの対応も現時点では未定。
土台部分は白と黒のリバーシブルで、フィギュアや背景のイメージに合わせて変えられる。本体サイズは、ディスプレイ・土台側が410×430×330mm(幅×奥行き×高さ)、ライトバーが50×50×370mm(同)。重さは未定。今後、展示用のクリアケースもオプションとして別途販売予定。
なお製品名は、スペイン語で「星」を意味する「Estrella」、フィギュアの晴れ舞台となる「テラス」、好きなフィギュアを「照らす」という言葉を掛け合わせたものだという。