日本海テレビは22日、元幹部社員が、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ』寄付金と同局資金の着服による業務上横領容疑で書類送検されたと公表した。

  • 『24時間テレビ』

元幹部社員は、昨年11月27日付で懲戒解雇されており、同局は「元幹部社員による寄付金の着服は言語道断の行為で、到底、許すことはできません。弊社といたしましても、寄付をしてくださった皆様をはじめご関係の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

また、「昨年の不正行為判明後、速やかに社内調査を実施したうえで鳥取警察署に被害を届け出ました。その後これまで、全面的に捜査に協力してまいりました」と説明。一方で、「弁護士など第三者を交えた検討チームを設け、24時間テレビの寄付金と会社資金について不正再発防止策を定めました。また、全社員を対象としたコンプライアンス研修などを行い、社員教育の徹底に力を入れています」とした。

同局では「皆様の貴重な善意をお預かりする立場であることを強く認識し、今後も再発防止とコンプライアンス強化に全力で取り組んでまいります」とコメントしている。

【編集部MEMO】
日本海テレビは、今年8月31日~9月1日に放送される『24時間テレビ47』に参加。西島一泰社長は「皆様からのご指導、ご叱責、数々のご意見などをもとに議論を重ねまして、皆様が善意をお示しになる機会、援助を待っておられる方々にそれをお届けする機会、また、私どもがわずかでも皆様のお役に立てるかもしれない機会を減らすことは適切ではないと考え、新しいルールの下、今年もできる限りの活動をさせていただくことにいたしました」と経緯を説明している。