熊本にドスパラが帰ってきました。かつて熊本にはドスパラ店舗がありましたが、2010年3月で閉店しています。14年ぶりに熊本で復活したのは「ドスパラ熊本浜線店(熊本浜線店)」。2024年7月20日にオープンしました。
「熊本浜線店」の場所は熊本県熊本市南区田迎3丁目12-7で、元々はコンビニがあった立地。ゆえに、車での便はなかなか良好です。広さは、446平方メートルとソコソコ広めで、昨年末に開店した宇都宮鶴田店より若干広い程度です。アイテム数は最近のドスパラ店舗としては標準的となっている1,700アイテム。営業時間は通常11時30分から19時まで、定休日はなしです。
車で行く場合は、浜線バイパス(国道266号線)の田辺3丁目交差点付近。熊本市街から行く場合は、「味千拉麺 浜線店」の斜め向かい。交差点を過ぎると見えるスズキアリーナ熊本浜線の看板の手前が目安ですが、車で走ってみたところ田迎3丁目交差点は五差路なので、ターンがやや面倒に感じました。現在ドスパラの看板は工事中なので、看板を目印に行くと気がつかないかもしれません。駐車場は16台(オープニングセール中の臨時駐車場なし)です。
公共交通機関で行く場合、JR南熊本駅から徒歩17分。バスの場合は熊本バスのP2-2(大学病院前経由御幸木部行き)で田迎一里木下車から徒歩5分が公式の表記ですが、熊本都市バスのP3-1(長溝団地行)で田迎新道下車が最も徒歩の少ない手段です。ただし、本数が1時間に1本以下なので注意が必要でしょう。また、下車後に500mほど歩きますが、熊本バスのM1/2/3/4/5/6のイオンモール熊本を通過するバスで田迎西or田迎一里木下車が最も運航の多い経路のようです。
久しぶりの開店で新要素盛りだくさん
ドスパラは、2020年11月から年度10店舗というパソコンショップとは思えぬハイペースで出店を重ねてきました。2023年8月からの39期も期内にも10店舗の開店を予定していましたが、なかなかいい立地が見つからないこともあり、結局5店舗のオープンにとどまるようです。ただ、それでもパソコンショップとしては驚異的なペースの開店でしょう。
今回は、半年ぶりのオープンということもあり、かなりの変化が見られました。まず、これまでの店舗では入ってすぐにあった期間限定の「企画展示」が店舗右奥に移動。現在は『FINAL FANTASY XIV(FF14)』に関する展示を実施しています。
また、平台での展示を廃止し、すべて陳列台タイプに変更。そして「THIRDWAVE」ブランドの陳列を大きく増やしました。「ドスパラ=ゲーミングパソコン」のイメージがありますが、一般向けのパソコンも出しているアピールかもしれません。
店舗面積がソコソコの広さなので環境展示はなく、新たな試みとして、日本で根強い人気を誇るコンソールゲームからの乗り換え提案として、ゲーミングPCを紹介していました。
『フォートナイト』を使用しノートパソコン、デスクトップそれぞれで2種類の製品を紹介。平均的なフレームレートを明示することで「ゲーミングPCならばコンソールよりもヌルサク動作」をアピールしていました。
自作向けは、ケース売り場が大きく変更されました。ケースのサイドパネルが開いている商品に実物大のマザーボード、GPU、CPUクーラー、ケースファンの模型をマグネットで取り付けることでサイズ感やカラーリングを確認できる展示です。
もう1つ、“推しカラーPC”として、ドスパラではオリジナルカラーケースを販売中。パソコンの中身はさほど変えず、ケースのカラーリングを変えてイメチェンを提案していました。
以前のデスクトップパソコンといえば、黒くて“映え”ないものが多かったのですが、今はサイド透明のケースは当たり前。最近はサイドと正面の2面がピラーレスのガラスケースが流行りです。パソコンの中が見えるケースは、スッキリさせる配線が必要で、経験とテクニックが求められますが、難しいと感じたら、組み立て代行サービスに依頼する選択肢もあります。
さらに、電源の効率に関して、規格ごとにまとめた表と節電効果がまとまっている展示がありました。
そして、SNSで投稿されたステキなレイアウトのPCルームをいくつか紹介。商品イメージをつかみ取りやすい工夫がされているほか、配信機材等の展示も多く行われており、この辺はほかのパソコンショップとはひと味違う陳列です。
店長のコダワリポイントとして挙げてくれたのがマウスコーナー。実際に触ってチェック可能な製品数が多いだけではなく、最近ドスパラで購入できるようになったメーカーの製品をいち早く販売開始しているのが印象的です。
ゲーミングキーボードは、いつも通り在庫の棚以外に実際に触って確認できるスペースが用意されていますが、今回スペースの横にもキーボード在庫の棚を設置。これは体感製品だけを並べているそう。ここ数年製品数が増えてきたラピッドトリガーキーボードは専用の説明パネルが用意されています。ラピッドトリガーは効果的なソフトタイトルがある一方で、効果を感じにくいタイトルもあるので、ありがたいところです。
「熊本浜線店」の店長は河合雄介氏。最近のドスパラ店長によくある他業界からの転職組ですが、まず秋葉原本店にアルバイトとして採用されました。社員昇格とともに名古屋大須店へ転属となり、店長に向けての修行を行ったあとに「熊本浜線店」の店長になりました。
転職のきっかけとして「初めてのパソコンがGALLERIAだったのが印象的で『好きなこと』で活躍したい」と、一時的にアルバイトになったとしても転職したかったと説明してくれました。
従来のドスパラ店舗では、「ぶいすぽっ!」のパネルがありますが、今回はなし。代わりにVTuber「猫麦とろろ」さんと全面タイアップしています。店外タペストリーと専用のパネル、店内アナウンスがあるのが特徴。期間限定なので、近くの猫麦ファンは行ってみてはいかがでしょう。
暑いなか、開店前から駐車場は満車
熊本はまだ梅雨明け宣言が出ていなかったものの、オープン当日はカンカン照り。開店前からかなり暑かったこともあり、行列は30名ほどですが、駐車場は開店前から満車状態でした。
開店後は、多くのお客さんが商品陳列を眺めていました。中古パーツを物色されている人が目立ったのと、THIRDWAVEブランドのパソコンの商談が多かった印象です。