平年よりやや短い梅雨が明け、本格的な夏シーズンに突入しました。この時期使うことの多い日焼け止めや虫除けスプレー、毎日身に着けているスマートウォッチに付着しても大丈夫なのでしょうか。ウェアラブルデバイスの大手メーカー・ガーミンジャパンに、スマートウォッチの夏のお手入れ方法について聞きました。

  • 写真はガーミンが2023年10月に発売した「vivoactive 5」。スマートウォッチのお手入れといえば、本体を充電するか画面の汚れをふき取るくらいしか気にしたことがなかったが……

夏の時期、まず気になるのは日焼け止めや虫除けスプレー、保湿ローションなどが、スマートウォッチに付着しても大丈夫か? という疑問。

ガーミンに尋ねたところ、日焼け止めなどがスマートウォッチに付くことは避けるよう勧めているとのこと。その理由は、デバイスの素材が劣化してしまうほか、スマートウォッチは腕への密着度が高いことから、皮膚の炎症を防ぐ目的もあるといいます。センサー部分に汚れが蓄積することで、心拍や血中酸素トラッキングといったデータ計測に影響が出る可能性もあるそうです。

  • vivoactive 5の充電端子は独自の4ピン端子。USB-Cチャージングケーブルが付属し、USB-C - AC充電器と接続して充電する

それでは、日焼け止めや汗、化粧品などがスマートウォッチに付着してしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか。

対処法は「できるだけ流水で洗い流し、指で汚れを取り除くこと」。それでも汚れが落ちない場合は、例えばシリコンストラップであればアルコール消毒液によるふき取りや、金属製バンドであれば軽く湿らせた布で拭きとるなど、汚れている部位に応じて適切なクリーニングを実施して欲しいとの回答でした。(ガーミンジャパンでは、「Garminウェアラブルデバイスの装着とお手入れ」というページで、バンド素材によるお手入れ方法の違いなどを説明しています)

また、汗が充電端子に付着したままになってしまうと、錆が出るなどの不具合につながるといいます。汗も水で洗い流し、端子部分は特にきちんと乾かしてから着用・充電することがポイントです。

  • vivoactive 5のストラップはシリコン素材。ガーミンに限らないが、シリコン素材のストラップは汚れが付着しにくく、たいていの汚れは水洗いで落ちる印象だ

ズボラな筆者は、手を洗うタイミングでスマートウォッチを一緒に洗ってしまうことがあります。これはOKなのでしょうか?

ガーミンに聞いてみると、答えは「ダメ」。時計の部位やバンド素材により推奨するクリーニング方法が異なり、石鹸やハンドソープはデバイスの素材の劣化を早め、残留物による皮膚の炎症を引き起こす可能性があるといいます。

なお、お風呂場での利用も本当は非推奨。サウナを含む高温多湿環境では、ウォッチの持つ防水性能を維持できない可能性があるのと、リンスやシャンプーの付着も素材の劣化につながる可能性があるそうです。

このほか、海や山などアウトドアの使用についても尋ねたところ、ほとんどのスマートウォッチは防水性があるため、海や山(川)での利用は問題ないが、使用後は流水で洗い流し、指で汚れを取り除くことを推奨するとのこと。汚れが落ちない場合は汚れている部位に応じて適切なクリーニングを実施するようすすめています。