カバヤ食品は7月9日、「熱中症への対策意識・行動」に関する調査結果を発表した。調査は6月17~19日、全国の20代~60代の男女1,000人を対象にインターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「暑い時期の体調管理や熱中症の備えができていると思いますか」と聞くと、「完璧にできている」「ある程度できている」と回答した人が約48%で、「あまりできていない」「できていない」の回答者を大きく上回る結果だった。
また「『完璧にできている』『ある程度できている』と答えた回答者に理由と根拠」を尋ねると、「水分補給をこまめにしているから」(86.5%)がトップとなっている。
次に、「仕事や部活動など屋内と屋外、どちらで身体を動かすことが多いですか」と質問をした上で、「屋内」と答えた704人、「屋外」と答えた296人それぞれに、「汗をかいたとき、水分や塩分の摂取はできていますか」と聞くと、屋内の人たちは「水分は取れている(=塩分は取れていない)」の割合が多く、約67%が水だけを補給していた。
なお、屋内で身体を動かすことが多い人たちで「水分は取れている」と答えた回答者に、「塩分を取らない理由はなぜですか」と聞いたところ、「エアコンで熱中症対策できているから」(36.3%)、「塩分は食事から補給できているから」(34.4%)、「塩分の適切な摂取量が分からないから」(20.6%)という結果に。
監修した帝京大学医学部教授 三宅康史氏は「一時的な塩分ロスの可能性や危険性を知っているにもかかわらず、塩分補給を習慣化している人が少ないことが明らかになりました。自分に限っては大丈夫だろうという正常性バイアスが熱中症のリスクを高めてしまっていることが窺える結果となっています」とコメントする。