mitorizは7月17日、「土用の丑の日に関するアンケート」の結果を発表した。調査は2024年6月25日~26日、同社の消費者購買行動データサービス「Point of Buy」の登録会員3,007人を対象にインターネットで行われた。

うなぎを「食べられる」人は86.7%

  • うなぎを食べられるか/うなぎが好きか

最初に「うなぎを食べられるか」を調査したところ「食べられる」と回答した人は86.7%(2,607人)だった。その2,607人を対象に「うなぎが好きか」を尋ねたところ「好き(68.6% 1,788人)」「どちらかといえば好き(17.6% 460人)」をあわせて86.2%が「好き」という結果となった。

「月に1回以上」うなぎを食べるのは4.5%、世代別では60代以上がトップ

  • うなぎを食べる頻度

「うなぎを食べられる」と回答した2,607人を対象に、普段「うなぎを食べる頻度」を調査した。最も多かったのは「年に数回(49.3%)」で過半数に迫る結果となった。年代別で比較した場合も、各世代とも最も多いのは「年に数回(49.3%)」だったが、全体的に年代が上がるほど食べる頻度が高い傾向にある。「週に1回以上」とあわせ「月に1回以上」食べていると回答した比率は、もっとも少ない20代以下(1.6%)と60代以上(7.3%)で約4.5倍の差が出ている。

土用の丑の日「毎年必ず」うなぎを食べる人は14.0%

  • 土用の丑の日にうなぎを食べるか

「うなぎを食べられる」と回答した2,607人を対象に「土用の丑の日にうなぎを食べるか」を調査した。「毎年必ず食べる(14.0%)」「ほとんど毎年食べる(22.7%)」を合わせて36.7%なり、3人に1人くらいの人は、土用の丑の日に合わせて、うなぎを食べていることがわかった。年代別で比較すると「毎年必ず食べる」「ほとんど毎年食べる」と回答している比率は年代が上がるほど高い傾向があり、もっとも少ない20代以下(25.0%)と60代以上(39.3%)で約2倍の差が出ている。普段の「うなぎを食べる頻度」の差異と比較すると、世代間の差は小さくなっている。

うなぎを食べる理由「美味しいから」が7割超、「特別な日に」「季節の風物詩」が続く

  • うなぎを食べる理由

「うなぎを食べられる」と回答した2,607人を対象に「うなぎを食べる理由」を調査したところ、最も多かったのは「美味しいから(72.1%)」で、「特別な日の食事として(32.1%)」「季節の風物詩だから(27.2%)」と続いた。男女別で比較すると「美味しいから」は男性が78.3%に対して、女性は66.9%と差がついており、男性の方がうなぎの"味が好き"で食べている人が多いことがわかる。一方で、女性は「家族や友人が好きだから(男性7.9%、女性16.4%)」が男性の2倍の数値となっており、男性よりも周囲に合わせて、うなぎを食べる機会が多いようだ。

うなぎの産地にこだわる人は8割、年配の方がこだわり強い傾向

  • うなぎ産地へのこだわり

「うなぎを食べられる」と回答した2,607人を対象に「うなぎの産地にこだわるか」を調査したところ、何県産など「特定の産地にこだわる(4.5%)」と「国産にこだわる(45.4%)」をあわせて49.9%で"こだわる派"と"こだわらない派"がほぼ同数という結果となった。世代別で比較すると世代が上がるほど、産地へのこだわりが強い傾向があり。20代以下と60代以上では1.87倍の差が出ている。

うなぎは"自宅で食べる"が75%、購入先は?

  • うなぎを食べる場所/購入する場所

「うなぎを食べられる」と回答した2,607人を対象に「うなぎを食べる場所」を調査したところ、「自宅(75.3%)」が最も多く「うなぎ専門店(39.1%)」「牛丼チェーン(6.6%)」と続いた。さらに「自宅」と回答した対象1,964人に「購入する場所」も尋ねたところ「スーパー(81.9%)」「うなぎ専門店(12.7%)」「デパート(8.4%)」と続き、大多数がスーパーで購入している。

スーパーでは「土用の丑の日」に普段の4倍以上うなぎが買われている

  • レシート分析(うなぎの単価と出現率)

POB会員が投稿したレシートデータから、スーパーに於ける「うなぎ」の出現率と単価の推移を分析した。2023年の「土用の丑の日」が7月30日だった影響か、7月のレシート1000枚当たりの出現率は3.08と、平均のおよそ4倍の高い数値となっている。単価についても対象期間の中で7月が最も高くなっており「土用の丑の日」にうなぎを食べるにあたって、少し奮発して良いうなぎを購入しようという心理が働いている可能性も考えられる。

なお2024年の夏の土用の丑の日は、7月24日と8月5日。