JR北海道と札幌駅総合開発は17日、新たな価値創造とにぎわいの創出に向けた取組みとして、JR北海道グループ初のメタバース空間「バーチャル札幌駅JRタワー さつえき.word」を7月20日にオープンすると発表した。
「さつえき.word」は、北海道の玄関口である札幌駅南口広場をメインワールドとし、かつて旧「パセオ」でにぎわいを見せた「水の広場」を再現することで、懐かしさと新しさが融合した空間を演出する。空間内に3Dで制作された北海道新幹線も登場し、現実よりひと足先に新幹線の魅力を楽しめるとのこと。
札幌駅を中心としたこの空間を通じて、訪れた人にJRタワーの認知度向上、北海道新幹線延伸の機運醸成、北海道の良さを世界中に発信していく。リアルのJRタワーの最新情報・イベント情報も発信するほか、リアルと連動した来場者限定のプレゼントも企画している。
2010年7月に閉鎖した旧「パセオ」の「水の広場」が、14年の時を経て「さつえき.world」に蘇る。かつてここで待ち合わせをした人にとって、懐かしさが味わえる空間になっているという。今後、懐かし企画の開催も予定。併設するステージでVtuberのライブやトークショー、ファッションショーなども企画している。一般利用者がファンミーティング等に活用することもできる。
7月20日から8月4日までの限定で、きっぷ型アバターが登場。JR北海道発足当時(1987年)の札幌駅硬券入場券がデザインされ、いまは見られない絵柄に変身できるという。
「さつえき.world」は7月20日10時にオープンし、空間への入場は無料。スマートフォンまたはPCから「さつえき.world」のURLにアクセスすることで、アプリのダウンロードなしで空間へアクセスできる。
同日から開催される世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット2024 Summer」にも初出展。ウェブブラウザ版にて、全世界のユーザーに向けて「さつえき.world」のPRを行う。VR専用コンテンツにて、「JRタワーアバター」に変身してバーチャルマーケットを練り歩けるとのこと。「バーチャルマーケット2024 Summer」の開催期間は7月20日から8月4日まで。利用料は無料とされている。