女優の沢口靖子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 season24』(毎週水曜21:00~)第3話が、きょう17日に放送される。
■『科捜研の女』25周年アニバーサリーイヤー
1999年のスタート以来、現行連続ドラマ最多シリーズ記録を更新し続け、誕生25周年のアニバーサリーイヤーを迎えた『科捜研の女』。“原点回帰”テーマとした今シリーズには、加藤諒演じる会計係・加瀬淳平がレギュラーに加わり、番組の醍醐味である“科学捜査”をよりわかりやすく伝えるほか、よりエモーショナルで胸が熱くなるストーリーを届けている。
■第3話、被害者から漂う甘い香りの謎とは
第3話では、“城南市”まで証拠品の返却に赴いたマリコ(沢口)が、階段を駆け下りようとした女性がよろけて転落する場面に遭遇。驚いて近寄った瞬間、彼女から甘い匂いが漂うのを感じ取ったほか、「ぼろの中に……」とつぶやくのを耳にする。まもなく、彼女は城南市長・長峰志郎(尾美としのり)の娘で、同市役所に勤務する千沙都(山田愛奈)と判明。一命はとりとめたものの、意識は戻らない。ところが翌日、千沙都の上司・紅林治彦(山本圭祐)の絞殺体が見つかり、臨場したマリコは遺体から同じ匂いがすることに気づく。マリコは2つの事件の関連を調べはじめるが、そのタイミングでなぜか長峰市長が捜査陣に接近し、しきりに娘への愛情をアピール。彼の狙いはいったい何なのか。
■尾美としのり、捜査を惑わす“親バカ市長”に
メインゲストの尾美は、今年だけでも、『朽ちないサクラ』『言えない秘密』などの映画作品や、『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日)、『街並み照らすヤツら』(日本テレビ)、『君と世界が終わる日に Season5』(Hulu)などのドラマで名バイプレイヤーぶりを次々と披露。『科捜研の女』には今回が3度目の出演で、特に第16シリーズ(16年)では“微表情”を研究するエキスパート・矢萩修武として出演し絶大なインパクトを残したが、今回は娘を溺愛する親バカな市長・長峰志郎に。一見、長峰は誠実な市長であり、子煩悩な父親であるように思えるが、過剰なまでの愛情の奥底に秘めているものとは。やがて、気になる匂いを“臭気分析”したマリコは、驚くべき真実にたどり着くことに。はたして甘い匂いの正体とは。また、意識を失う直前、千沙都がつぶやいた謎の言葉「ぼろの中に……」の真相、“親バカ市長”の思惑とは。
長峰の娘・千沙都を演じるのは昨秋、デビュー10周年を迎え、『今際の国のアリス シーズン2』(22年/Netflix)、『けむたい姉とずるい妹』(23年/テレビ東京)などに出演した山田。『科捜研の女』には初出演となるが、「長く愛され続けている、名誉ある作品に携われる喜びと“世界観を崩さずに溶け込めるのだろうか”というプレッシャーを感じました。祖父と祖母が毎週楽しみに観ている作品でもあるので、離れて暮らす2人に私の活動を観てもらえる事が何よりもうれしかったです」と出演の喜びを語った。さらに「デビュー当時から走る役が多く、今回もとにかく走りました(笑)。撮影で共演シーンが多かった山本圭祐さんとは足腰をしっかりストレッチしてから本番に挑んでいました。また、沢口靖子さんの穏やかさと現場での立ち振る舞いは、勉強の毎日でした。本当に今回御一緒出来てうれしかったです」と撮影の裏側を明かした。
【編集部MEMO】第3話あらすじ
“城南市”まで証拠品の返却に赴いた榊マリコ(沢口靖子)は、階段を駆け下りようとした女性がよろけて転落する場面に遭遇。驚いて駆け寄った瞬間、マリコは彼女から甘い匂いが漂うのを感じ取ったほか、「ぼろの中に……」とつぶやくのを耳にする。マリコがすぐに救急要請したため彼女は一命をとりとめたが、意識は戻らず、予断を許さない状況が続いていた。翌日、城南市職員・紅林治彦(山本圭祐)の遺体が廃工場で見つかった。遺体の首には薄いストールが巻かれたままで、そのストールで絞殺されたものと思われた。臨場したマリコは、遺体から、前日に助けた女性と同じ甘い匂いがすることに気づく。まもなくマリコが助けた女性は城南市長・長峰志郎(尾美としのり)の娘で、市役所の“ファシリティマネジメント部”に勤務する千沙都(山田愛奈)と判明。紅林の部下だったこともわかる。紅林は市長の娘である彼女を疎んで仕事から外すこともあったらしく、それを聞いた科捜研の会計係・加瀬淳平(加藤諒)は千沙都が紅林を殺害して逃げる途中、階段から落ちたのではと推理する。しかし、どうしても匂いが気になったマリコは臭気分析を実施。すると2人は“ある有毒ガス”を浴びた可能性が浮上する。2人はいったいどこで有毒ガスにさらされたというのか。そして「ぼろの中に」とはどういう意味なのか。捜査を進めるマリコに長峰市長が突然、「見せたいものがある」と声をかけてくるが……!?