リクスタは7月12日、「香川県の名字コラム(県内ランキングベスト30)」を発表した。調査は、同社が運営する「名字由来net」アプリおよびWebの名字データベースから、政府調査系機関や電話帳データをもとに、香川県で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出した。

「香川県の名字ランキングベスト30」1位は?

  • 香川県の名字ランキングベスト30

香川県の名字ランキング、1位は「大西」さんだった。全国におよそ172,000人みられ、全国で104番目に多い名字。香川県は、兵庫県、大阪府に続き3番目に多くおよそ10,800人(約6%)みられる。都道府県ランキングで「大西」さんが1位の都道府県は香川県のみで、全国順位100位以下の名字が1位の都道府県は香川県、宮崎県(332位「黒木」)、沖縄県(351位「比嘉」)の3県のみとなる。「大西」さんは隣県の「徳島県(阿波国三好郡大西村)」の発祥で、四国全体に広がり、中でも香川県に移住した一族が繫栄したと言われている。2位は「田中」さん。全国人数およそ1,312,000人、香川県にはおよそ9,800人。3位にランクインしたのは、「山下」さん。全国人数およそ410,000人、香川県にはおよそ9,100人みられる。

1位にランクインした「大西」さん(全国順位104位)をはじめ、7位「多田」さん(234位)、9位「三好」さん(316位)、11位「岡田」さん(32位)、15位「久保」さん(95位)、16位「香川」さん(739位)、17位「藤田」さん(34位)、18位「真鍋」さん(595位)、21位「安藤」さん(69位)、25位「高木」さん(68位)、26位「近藤」さん(36位)、28位「藤本」さん(85位)、29位「宮武」さん(1463位)、30位「合田」さん(857位)の14件。16位に県名と同じ「香川」さん(全国人数およそ26,100人)。香川県内にはおよそ5,300人(約20%)おり、全国最多となる。そんな「香川」さんのルーツの1つは、遠く離れた「現・神奈川県茅ケ崎市の相模国高座郡香川」といわれ室町時代に讃岐や安芸に移住をしたとされている。また、讃岐の「香川」さんの発祥は「古族綾氏(ヤマトタケルの末裔)」の後裔であるという説もある。

県内出身の有名人の名字は?

お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの「南原 清隆(なんばら きよたか)」さんがいる。「南原」さんは、「香川県高松市香南町横井南原」などがルーツのひとつとされている。香川県にはおよそ310人(約12%)みられ、大阪府のおよそ430人(約17%)に次いで2番目に多い都道府県。市区町村別でみると「南原 清隆」さんの出身地である「香川県高松市」に最も多く見られる。(およそ280人)。数多くの著名人を治療し指圧を国内外に広めた指圧師「浪越 徳治郎(なみこし とくじろう)」さん。「浪越」さんの全国人数およそ1,100人のうち半数近くのおよそ450人(約41%)が香川県にみられる。東北楽天ゴールデンイーグルスの初代監督を務めた「田尾 安志(たお やすし)」さんは香川県の生まれ(出身地は大阪府)。「田尾」さんの全国人数はよそ5,800人、香川県に最多となるおよそ1,100人(約19%)みられる。香川県の中でも「田尾 安志」さんの出生地「三豊市」に集中してみられおよそ880人。地元・観音寺市を舞台にした小説「青春デンデケデケデケ」で直木賞を受賞した作家「芦原 すなお(あしはら すなお」さん。本名「蔦原 直昭(つたはら なおあき)」さんの「蔦原」は香川県にはおよそ30人(約10%)で、北海道に次いで2番目に多くみられる。ベスト30にランクインした名字には、「からかい上手の高木さん」などの作品で知られる漫画家「山本 崇一朗(やまもと そういちろう)」さん、声優の「中村 悠一(なかむら ゆういち)」さんなどがいる。

「十河」「六車」「九郎座」など珍しい名字も

「讃岐国山田郡蘇甲郷(現在の高松市十川)」の豪族がルーツの「十河(そごう・そがわ)」さん(全国人数およそ6,100人)。香川県にはおよそ1,900人(約31%)みられる。「六車(むぐるま)」さん(全国人数およそ4,300人)は同じく香川県の豪族がルーツとされ、「香川県大川郡大川町」には六車城跡が残っている。香川県におよそ1,900人(約44%)見られ全国最多。「九郎座(くろうざ)」さん(全国人数およそ40人)、「五所野尾(ごしょのお)」さん(全国人数およそ40人)も共に香川県に一番多くみられる。図面・地図などの作成をする職業の人に由来する「図師(ずし)」姓に関連を持つ「図子(ずし)」さん。全国人数およそ1,300人のうち、およそ530人(約41%)が、香川県内にみられる。全国人数およそ220人の「神余(かなまる)」さんは香川県に半数以上のおよそ130人(約59%)見られる。ルーツのひとつは「安房国安房郡神余郷(現・千葉県)」にあり「神戸地区の余戸(あまりべ)、神社に奉仕していた人」に由来しているという。