18年ぶりに開催された『日テレ シナリオライターコンテスト』の受賞作品が決定。このほど、東京・汐留の日本テレビで授賞式が行われ、大賞(賞金300万円)に神谷克麻さんの『217円の絵』が選ばれた。
応募作品は、1,040編。第一次選考で113編、第二次選考で31編、第三次選考で13編が残り、最終選考の結果、大賞1作品・佳作2作品、そして審査員特別賞4作品が決定した。
神谷さんは「このような賞を頂きありがとうございます。自分の小さな世界でこまごまと考えていることが通用するかどうか、この感覚が面白いと思ってもらえるかを試したくてコンクールに応募させていただきました。自己中心的な挑戦になってしまうかもしれないけど、なるべく工夫してつまらないと思われないように頑張って書きました。今回最後まで読んでもらって感想を聞けたことがうれしかったです」と喜びを語った。
今後、受賞者をはじめ、このコンテストで縁があった脚本家の育成・活躍の場を提供する「ライターズベース」を設立予定。また、第2回となる『日テレ シナリオライターコンテスト』の実施も決定した。詳細は9月頃に発表される。
『日テレ シナリオライターコンテスト』事務局長の佐藤貴博氏(コンテンツ戦略本部コンテンツビジネス局局次長兼スタジオセンター長兼部長)は「日本テレビがシナリオのコンテストを開くのは、『日本テレビ シナリオ登龍門』以来、18年ぶりとなる。日本テレビは、ドラマ・映画・アニメなど様々な方法で“愛される物語”を、新しい才能とともにグローバルに向けて作り続けていく宣言にしたいと思っている。コンテストを開いたのは、物語を一緒に切り開いてくれる人を探したかった。物語を作りつづけるには才能を持った人が大事だと思っている。今回、良い作品と良いクリエーターに出会えて良かった」と話した。
【編集部MEMO】
●『日テレ シナリオライターコンテスト』受賞作品
・大賞(賞金300万円):神谷克麻さん「217円の絵』
・佳作(賞金50万円):澤田航太さん『コンフェッションズ』、田窪泉さん『浮世に呵(わら)え』
・審査員特別賞(賞金10万円):白井真実さん『フローリング越しの恋人』、畑雅文さん『生霊戦隊モトカレンジャー』、松本優紀さん『もう全部、おしまいじゃない。』、水野雄太さん『よくないよ』