キリンホールディングスは、「免疫ケア」を啓発する官民連携活動「げんきな免疫プロジェクト」の一環として、2024年6月15日~6月20日の期間、全国の20~60代の男女600名を対象に「夏の体調管理に関する調査」をインターネット上で実施した。
気象庁のデータでは、2023年6〜8月の猛暑日(最高気温が35℃以上)は22日間を記録。過去5年間の平均最高気温を見ても、いずれの月も2023年が最も高い数値になっており、暑さは高まる傾向にあるという。
また、2024年6月に発表した別の気象庁データでは、7~9月の平均気温は全国的に高い見通しとなり、3カ月の平均気温の出現確率は、平年並みを上回る予想が出ているとのこと。特に、ラニーニャ現象により東南アジア付近の海水温が上昇することで、日本の気温もさらに高くなる可能性があるそう。この現象の影響もあり、昨年に匹敵する暑さを記録する見込みだという。
6月から8月にかけては、猛暑などの影響で体調不良(夏風邪や夏バテ)になる人が多いと言われているという。調査によると、これまでに夏の季節で「体調不良になった経験がある」と回答した人は7割以上であり、6〜8月で平均4.3回、一度体調不良になると4日間以上続くという回答が多いことがわかった。また、主な体調不良の内容は、1位が「全身のだるさ」(61.8%)、2位が「疲労感」(51.4%)、3位が「食欲不振」(40.7%)であった。
「夏に体調管理を行っている」と回答した人は約7割であった。主な対策方法として、「十分な水分補給」(67.2%)、「エアコンや扇風機の使用」(62.1%)、「こまめな休憩」(41.7%)が多く挙げられた。
「夏に体調管理を実施している」人への調査では、78.6%が「夏の体調管理は十分にできていると思う」と回答している一方で、それ以上の85.5%が「今の体調管理だけでは不安がある」と回答していることがわかった。年々暑さが増すなかで、夏の体調管理に不安を持つ人が多いことがうかがえる。
夏特有の対策について調査を行ったところ、「(水分補給や紫外線対策などの)夏特有の対策だけでは体調管理が足りない」と回答した人は9割であり、現状の対策のみでは足りていないと考えている人が多いことがわかった。「以前はある程度耐えたら体が順応したが、今は年齢や猛暑が厳しくなったせいか調子がいい、と感じる事が少なくなった。」「暑さに慣れるために外出してみるが、結果体調崩してしまい、悪循環になってしまった。」など、夏特有の体調管理の難しさを感じたエピソードが多く寄せられた。
夏の暑さが継続することによるストレスが免疫を低下させる”猛暑ストレス”について、「知らない」と回答した人は約7割であった。
「夏の猛暑日についついやってしまうこと」について、1位は「食事のメニューが、さっぱりしたもの(そうめんなど)に偏る」(41.8%)、2位は「運動不足になりがち」(38.7%)、3位は「お風呂に浸からずシャワーで済ます」(36.5%)であった。このような暑い日ならではの行動が免疫低下につながり、「猛暑ストレス」に陥りやすいと考えられるという。
また、約7割が「夏の季節は“免疫ケア”が足りてない」と感じていることもわかった。水分補給や紫外線対策などの行動に意識が偏り、”免疫ケア”を意識しづらいということがうかがえる。
イシハラクリニック副院長 石原 新菜によると、免疫を維持する方法として、外が暑い時にも室内でできるストレッチやエクササイズを行うこと、栄養バランスの取れた食事を心がけること、室内での水分補給は常温のものを摂るようにすることが挙げられるという。また、6~7時間の睡眠をとる、湯船につかって体を温める、適度な運動をする、機能性のある乳酸菌飲料を飲むなど、内側から体調管理をすることが大切とのこと。