アユートは、Astell&Kernのカジュアルブランド「ACTIVO」(アクティヴォ)を再始動。その第1弾製品として、Android OS搭載のポータブルプレーヤー「ACTIVO P1」を7月27日に発売する。価格は77,000円。カラーはWhisper White。後日シリコン製の専用ケースも発売予定。
ACTIVO初となるAndroid OS搭載のポータブルプレーヤー。手のひらサイズのコンパクトなアルミボディに、4.1型/720×1,280ドットのタッチスクリーンと、オクタコアCPU、2.4/5GHz対応のデュアルバンドWi-Fiを搭載し、Apple MusicやSpotifyといったさまざまな音楽ストリーミングサービスを手軽に楽しめるようにした。サードパーティー製アプリにも対応する。
ヘッドホン出力は3.5mmアンバランス、4.4mmバランス(5極GND結線)。出力レベルはアンバランスが2Vrms、バランスが4.2Vrms(無負荷時)で、出力インピーダンスはアンバランス1Ω、バランス2Ω。
スマートフォンとの連携も強化。Bluetooth 5.3準拠で、コーデックはSBCとAACに加えてaptX HD、LDAC、LHDCもサポート。P1をBluetooth DACとしても使えるという。
USB Type-C端子を備えており、USBケーブルでつないでUSB DACとして使うときはサウンド関連設定が行え、バスパワー充電と内蔵バッテリー駆動の切り替えにも対応する。P1のストレージ容量は64GBで、最大1.5TBまでのmicroSDカードに対応するmicroSDカードスロットも備える。
P1のDAC部には、ESS「ES9219Q」をデュアルDAC構成で採用。これに独自の「TERATON ALPHA AMP」を組み合わせ、Astell&Kernサウンドチームによるサウンドチューニングも施した。最高384kHz/32bitまでのPCM再生、DSD256までのネイティブ再生に対応。MQAフォーマットにも対応する。7種類のDACフィルターも利用できる。
AKMのサンプルレートコンバーター「AK4137EQ」を使ったデジタルオーディオリマスター(DAR)機能を搭載しており、再生音源のサンプリングレートをリアルタイムにアップサンプリングして、「繊細でアナログライクな音を提供し、倍音の豊かさ、音楽の微妙なニュアンスの違い、豊かな響きをより高い次元で楽しめる」とする。同機能は最大PCM 384kHz/DSD256変換再生に対応し、各音源に合ったサンプリングレートに変換して再生可能。オフにすることもできる。
ほかにも、ヘッドホンで聴くときもスピーカーで聴くような自然なサウンド(音像の中央定位)を実現する「クロスフィード」機能や、トラック間で一貫した再生音量レベルを維持するリプレイゲイン、20バンドパラメトリックイコライザー(いずれも192kHz/24bit以下のPCMのみ対応)などを装備。Roon Readyもサポートしている。
本体サイズは119.2×62×17.2mm(縦×横×厚さ)、重さは約155g。側面には、3つのキー(再生/一時停止、曲送り、曲戻し)を搭載。ユーザーインタフェース(UI)デザインは、三角形、円、四角形で構成し、シンプルで直感的なUIによって「初めてポータブルプレーヤーを使うユーザーでも簡単に操作できる、親しみやすい使い心地を提供する」としている。
容量2,700mAhのリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、連続再生時間は約20時間(44.1KHz/16bitのFLACファイルを、アンバランス出力の音量50で画面を消灯して聞いた場合)。USB PD 3.0充電時の充電時間は約1.5時間。約1mのUSBケーブルと約10cmのUSB Type-Cショートケーブル、画面保護シートなどが付属する。