北広島市とJR北海道は11日、「エスコンフィールド HOKKAIDO」を中心とした「北海道ボールパーク Fビレッジ」隣接地に設置する千歳線新駅の工事に着手すると発表した。準備期間を経て2024年秋頃の着工を予定しており、2028年夏頃の開業をめざす。
新駅はまちづくりの一環として、「北海道ボールパーク Fビレッジ」への利便性向上と、その周辺エリア一体における価値魅力の向上を目的に、札幌駅から約20km、北広島駅から約2km、「エスコンフィールド HOKKAIDO」まで約300m(徒歩4分)の位置に設置される。相対式2面4線(6両対応)のホームと、3階建ての駅舎(改札は3階)を設ける予定となっている。
駅舎デザインに関して、JR北海道が素案を作成し、北広島市と意見交換を重ねて決定したという。「『幕開けの駅』~北海道ボールパーク Fビレッジの始まりの場所となる駅舎~」をコンセプトに、玄関口を表現した「大門」と、訪れた来訪者を温かく迎え入れる「小門」をデザイン。「大門」は都会的スケールでの街の始まり、「小門」はヒューマンスケールで温かく迎えることを表現した。北広島市が整備する新駅改札口前の歩行者用デッキの上に大屋根の設置も検討されている。
駅舎内観は、ライン照明を用いた温かみのある門により、「灯」が中へと温かく「いざなう」空間をめざし、来訪者が「灯」のゲートをくぐることで、「北海道ボールパーク Fビレッジ」へ向かう高揚感など演出。改札空間は、北広島市の木であるカエデの木を用い、木のぬくもりが来訪者を温かく迎え入れる。駅舎の内壁に、球場のエントランスにも使われる赤レンガを使用することで、「北海道ボールパーク Fビレッジ」の始まりの場所を強調するとのこと。