小学館はこのほど、男子小学生のリアルを定期レポートおよび分析する新プロジェクト「コロコロコミック研究所」を発足。企画第1弾として「なりたい職業」ランキングを発表した。調査は2024年1月15日~2月14日、コロコロコミック読者またはその家族1,000人を対象に、雑誌のハガキアンケートで行われた。

「なりたい職業」ランキング

  • コロコロコミック読者の「なりたい職業」ランキング2024

  • コロコロコミック読者の「なりたい職業」ランキング2022/2016

なりたい職業ランキングで堂々の第1位に輝いたのは、昨年に引き続き「YouTuber」だった。1977年の創刊以来、毎月実施されている本調査だが、2016年からYouTuberを選択項目に追加。2018年からの7年間で合計6回トップになるなど、男子小学生の間で近年絶大な人気を誇っている職業であるとわかる。

2位に「ゲーム実況者」、3位に「プロゲーマー」と続き、4位にランクインしたのは「ゲームの仕事」。ゲームの仕事は2007年から2016年にかけて10年連続でトップを独占し、2017年以降も上位にランクインしている。

10位の「プログラマー」は、調査開始以来、初めてトップ10にランクイン。2020年度から小学校でのプログラミング教育必修化が開始されているが、その影響から興味を持つ子どもが増えているのかもしれない。なお、スポーツ選手の中で最も多くの票が集まったのは「サッカー選手」だった。サッカー選手は2023年に7位、2022年に10位、2021年に8位と、スポーツ選手で唯一トップ10入りを果たすなど、高い人気を誇っている。

「これからやってみたいこと」ランキング

  • コロコロコミック読者の「これからやってみたいこと」ランキング2024

「これからやってみたいこと」を問う調査において、第1位は2021年から4年連続で「動画撮影」となった。「なりたい職業」ランキングでYouTuberがトップになったことを踏まえると、小学生の間でYouTubeをはじめとした動画コンテンツの視聴が当たり前のものとなり、「自分も取り組んでみたい」と考える子どもが増えていると推察される。

第2位には「釣り」がランクイン。「釣り」は2007年の調査以降では2016年と2018年を除くすべての年でトップ10入りしており、男子小学生にとって不動の人気アクティビティと言える。

第3位にランクインした「プログラミング」は、2021年に初めてトップ10入りを果たすと、2022年には2位、2023年には3位と、直近3年間でトップ3以内をキープしている。プログラミングに関心を持つ小学生が多いからこそ、今年の「なりたい職業」ランキングでプログラマーが初めてトップ10入りしたのかもしれない。

5位には「料理」がランクイン。料理は2018年に第3位にランクインして以来、毎年トップ10入りしており、自分で料理を作りたいと考えている"料理男子"な小学生は少なくないようだ。

他方、スポーツでは8位に「野球」、9位に「スキー・スノーボード」、10位に「サッカー」がランクイン。これらの種目のほか、2023年に「バスケットボール」、2019年に「卓球」がトップ10入りするなど、年代によって流動的な結果となっている。

「習い事」ランキング

  • コロコロコミック読者の「習い事」ランキング2024

週に1回以上塾や習い事をしている小学生を対象に「今、一番力を入れている習い事は何か?」と尋ねたところ、「スイミング」が2位以降と倍以上のポイント差をつけてダントツで最多となり、2014年の調査結果から10年連続の第1位となった。第2位は「サッカー」。「サッカー」は2014年以降、毎年トップ3位内にランクインしており、「なりたい職業」や「これからやってみたいこと」ランキングの中でも安定して上位にランクインしていることから、男子小学生の間で根強い人気があることが伺える。3位の「ピアノ」は、これまで上位を占めていた「英会話」「学習塾」を抑えランクイン。6位の「そろばん」は、電卓やスマートフォンを使えば簡単に計算できる現代においても授業で扱われていることもあり、習い事として人気だった。