昨年11月に放送された『NHKスペシャル「シリーズ“宗教2世”神の子はつぶやく」』が、「第50回放送文化基金賞」でドラマ部門 最優秀賞を受賞し9日、都内ホテルで行われた贈呈式に女優の田中麗奈が出席した。
放送文化基金賞は、「視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放送番組・配信コンテンツ」「放送文化、放送技術の分野での顕著な業績をあげた個人・グループ」を対象に表彰するもの。
今回、昨年11月に放送された『NHKスペシャル「シリーズ“宗教2世”神の子はつぶやく」』がドラマ部門 最優秀賞を受賞。さらに、本作で主人公・木下遥を演じた河合優実が演技賞を受賞した。
「神の子はつぶやく」は、宗教を信じる親の元で育った“宗教2世”を描いたドラマ。主人公の木下遥(河合優実)は長年、母・愛子(田中麗奈)の信じる神様を信じて生きてきたが、ある撃的な出来事で“信じる気持ち”に亀裂が走り、ついに家を飛び出す。
宗教を信じる母・愛子役を演じた田中は、黒のドレス姿で登場。「このたびは最優秀賞に選んでいただきありがとうございます」と感謝し、「たくさんの皆さんがこの作品を実現するために、リサーチを重ねて、準備を重ねて、覚悟を持ってやられたことによって、私たち俳優陣も集中して作品に挑むことができました。演技がどうということではなくて、本当に人として向き合わなければいけないと思いました」と回顧した。
続けて、「私も母として、それから娘の記憶がある自分としても、この作品に対してどういう反応をするんだろう、どういう意見が湧いてくるんだろうとことにも興味を持てた貴重な作品となりました」と語った。