マイナビは、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(6月)」の結果を発表した。
調査期間は2024年6月25日~6月30日。調査方法はマイナビ2025の会員に対するWEBアンケートで、有効回答数は3,808名(文系男子780名、文系女子1,494名、理系男子819名、理系女子715名)であった。なお、調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある。
2025年卒業予定の学生の6月末時点での内々定率は81.7%(前年比2.2pt増)となった。また、未内々定者の今後の活動について前年と比較すると、業界や職種の幅を広げて活動をする学生が減った(「業界」5.8pt減、「職種」6.8pt減)一方、今まで通りに活動を進める学生が7.4pt増えた。これまで志望していた「業界」や「職種」を見直すのではなく、方針を変えずに活動を継続しようとしている様子がうかがえる。
最も多かった回答は「勤務地・職種ともに自分で適性を判断して選びたい」(55.6%)であった。次に多かったのは「勤務地は自分で選び、職種は会社に判断してほしい」(28.9%)で、「職種は自分で選び、勤務地は会社が判断してほしい」(7.6%)を21.3%上回った。過去の調査でも「初期配属の勤務地は限定されていると応募意欲が高まる」という回答が多く、学生にとっての勤務地の重要性が明らかとなった。
最も多かった回答は「就職先の給与のみで最低限の生活はできると思う」(49.4%)であり、「就職先の給与のみで満足する生活が続けられそう」(36.7%)が続いた。約半数の学生は、生活するために必要な金額はもらえるが、趣味にかかる費用など各個人が理想とする生活を送るには十分ではないと感じていることがうかがえる。
副業を検討している学生(「副業を行いたい」「金銭的に苦しくなった場合、行いたい」「就職先の業務に慣れたら行いたい」「すでにやっている仕事を就職後も継続する予定」と回答した人の合計)は66.0%となり、「副業を行わない」(33.9%)の約2倍の結果となった。
また、副業を行いたい理由として、「貯金や自由に使えるお金を確保するため」(61.6%)や「生活費や学費(奨学金など)など生計維持のため(38.8%)」など金銭的なものが上位に挙がった。一方、金銭面に次いで「新たな知識や経験を得るため」(33.6%)「自分自身の知識や能力を試してみたい」(23.9%)も理由に挙がり、スキルアップのために副業を検討している様子もみられた。