夏を象徴する花、ひまわり。子供のころに育てたことのある人も多いのではないでしょうか。ひまわりといえば、花が太陽を追いかけているイメージがありますが、実は花ではなく茎の成長ホルモンがこの動きに関係しています。
ひまわりが太陽を追いかける理由
ひまわりの茎にあるオーキシンという成長ホルモンは、太陽の光に大きく影響されます。このオーキシンは光が当たらない側に多く集まり、濃度が高くなると茎が成長します。つまり、太陽の光が当たらない側の茎は、当たっている側の茎より伸びやすいということになります。そして、光が当たっていない側の茎が伸長すると、自然にひまわりの花は太陽のある方角に曲がるのです。
そして実は、太陽の方角を向くのはまだひまわりが若い、成長が盛んな時だけ。開花する頃には成長が止まり、向きを変えることはなくなります。
ひまわりは大きな1つの花ではない
ひまわりは1つの大きな花に見えますが、実は複数の花が集まっているのです。ひまわりの黄色い花びらに見える部分は、1枚ずつそれぞれが1つの花(舌状花)。そして真ん中の黒っぽい部分も、よく見ると1つひとつが筒状の花(管状花)で、こちらにおしべとめしべの両方を持っています。
プランタサイズから2メートル超えまで、ひまわりは酒類も豊富
ひまわりといえば、草丈が高い植物という印象がありますが、草丈20cmほどのプランター栽培向きのものから2メートルを超えるものまで、さまざまな品種があります。花の色は黄色だけでなく、白系、オレンジ、ダークレッド、茶系、黒系などたくさんの種類があります。
ひまわりの花言葉は、本数ごとに意味がある
ひまわりの花言葉は「敬慕」です。 ひまわりには花言葉の他に、贈る本数ごとにも意味があるとされています。
1本のひまわり:一目惚れ
3本のひまわり:愛の告白
4本のひまわり:あなたに一生の愛を捧げます
6本のひまわり:あなたに夢中です
7本のひまわり:密かな愛
9本のひまわり:いつまでも一緒にいてほしい
7月14日はひまわりの日
1977年7月14日、日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げられた日が、この記念日の由来です。このひまわり1号の打ち上げが成功したことで、日本は地球の外側からの観測が可能になりました。
それでは、なぜ日本初の気象衛星は、「ひまわり」という名前になったのでしょうか。ひまわりは常に太陽の方向を向いているように、太陽の動きに合わせて向きを変えます。一方で気象衛星も、常に地球を見続けているということから「ひまわり」という名前になったそう。
なお気象衛星「ひまわり1号」は、1989年6月に運用が終了。現在は2014年に打ち上げられた「ひまわり8号」と、2016年に打ち上げられた「ひまわり9号」が地球を見守っています。