NHK連続テレビ小説制作班が、「第50回放送文化基金賞」で放送文化基金50周年記念賞を受賞し9日、都内ホテルで行われた贈呈式に女優の樫山文枝と尾野真千子が出席した。

  • 樫山文枝(中央)と尾野真千子(右)

放送文化基金賞は、「視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放送番組・配信コンテンツ」「放送文化、放送技術の分野での顕著な業績をあげた個人・グループ」を対象に表彰するもの。

樫山は朝ドラ第6作『おはなはん』(1966~1967)で主演。尾野は第85作『カーネーション』(2021~2022)で主演、そして現在放送中の第110作『虎に翼』で語りを務めている。

樫山は「110本も続いたことがすごいことだなと思います」と述べ、『おはなはん』放送当時を振り返って「(放送がスタートして)2週間ほど経ちましたらびっくりするほどの反響があって、あっという間にひいおじいさんからお孫さんまで見てくださる。日本全国に映像がつながって喜んでくださっているということを実感しまして、この1年間は私の宝物です」としみじみ。「こんなに続いてきたことがうれしく、その一端を担わせていただいたことを光栄に思っています」と語った。

尾野は『カーネーション』の思い出を聞かれると「きつかった(笑)」と答えて笑いを誘い、「朝ドラに出ることがとても夢でした。なので、大変でしたけど、夢が叶って本当に世界が私の中で変わって、こんな大変な思いをしてよかったなと思いました」と振り返った。