タレントの黒柳徹子(90)が、「第50回放送文化基金賞」で放送文化基金50周年記念賞を受賞し9日、都内ホテルで行われた贈呈式に出席した。
放送文化基金賞は、「視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放送番組・配信コンテンツ」「放送文化、放送技術の分野での顕著な業績をあげた個人・グループ」を対象に表彰するもの。
黒柳は、テレビ草創期から今日に至るまでテレビ出演者として放送文化を具現化したとして放送文化基金50周年記念賞を受賞した。
トロフィーを受け取った黒柳は「どうもありがとうございました。こんな素晴らしい賞をいただけるなんて。私は小学校1年生で退学になった。そういう子がこういう賞をいただけるようになる。そういうこともあるもんだなと。長生きして本当によかったと今思いました」と喜びを語った。
また、最近のテレビについて「ダメになっているのかなと思ったこともありましたが、この頃見ているとそんなことないなと。志を持っている人はいっぱいいる。そういう方たちがいいものを作ってくださっている。そういういい番組を見て素晴らしいなと思う」と高く評価し、「みんなが思うほどテレビはダメになっていないと思います。いい番組はたくさんあります」と断言。「中にはそうじゃないものもあるかもしれないけど」と笑いも誘いつつ、「いい番組も多いです。お世辞じゃなくてそう思います」と話した。
そして、「70年やってきて、ちょっと危なっかしいところもありますけど、みんながもうちょっとテレビを信頼してもいいと思います」と語った黒柳。さらに、テレビの作り手に向けて「視聴率ってみんなが言うから、みんなそのことばっかり気にしちゃっているけど、そんなこと心配しなくてもいいと思う。本当に面白いものを作れば人は見てくれると思う。私はそれを信じています。皆さんいろいろ心配していらっしゃるかもしれないけど、大丈夫です」と力強いメッセージを送った。