俳優の役所広司が主演を務める、映画『八犬伝』(10月25日公開)の本予告、本ビジュアルが9日に公開された。
映画『八犬伝』【虚】パートと【実】パート入り混じる本予告映像
このたび解禁となる本予告は【虚】パートで悪を打ち取る八犬士の戦いを迫力の映像で描きながら、【実】パートで幾多の困難を乗り越えて『八犬伝』を完成させようとする人気作家・滝沢馬琴(役所)の情熱とそれを支える家族の絆、そして親友の浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)との友情を映しだした映像となっている。
「八つの珠を持つ者たちをお探しください」そう言い残した伏姫(土屋太鳳)の様子を、「これが八犬伝の始まりだ」と馬琴は語り始める。「勧善懲悪」をテーマに里見家にかけられた呪いと戦うために八つの珠を持つ八人の剣士(渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平)が過酷な戦いの旅に出る物語を聞いた親友の北斎は「ますますおもしれえ」と魅了される。
馬琴は「悪が勝つこともあるこの世の中だからこそ、読者には別の世界を味わってもらいたい。虚の世界だ」と壮大な物語を書き進めるが、鶴屋南北(立川談春)に自身の正義を批判され、「正しき者が勝つという主題で書いている八犬伝など……」と次第にその信念に迷いが出る。そして息子・宗伯(磯村勇斗)の病気、自身の失明という困難に見舞われた馬琴の筆は遂に止まってしまう。
雨の中で立ち尽くし、現実に打ちひしがれ、筆を投げつける馬琴に義理の娘・お路(黒木華)からある申し出が。「諦めないでください!」と希望を捨てないよう懇願するお路の熱意は、暗闇に飲み込まれそうだった馬琴の心に再び執筆への火を灯し、馬琴は「私にはまだやり切らねばならぬことがあるのだ」と新たに決意を固める。
さらに「正義で何が悪い」という力強いコピーが添えられ、八犬士や玉梓など【虚】=「八犬伝」のキャラクターが躍動する中で、馬琴や北斎をはじめとした【実】パートのキャラクターが佇む2つの世界が融合した、全キャストが集結した本ビジュアルも公開された。
本編は遂に完成を迎え、10~40代を対象に行ったモニター試写調査では「まさか八犬伝で泣くなんて!」「想像を超えた面白さ!」と声が相次いでいるという。調査の結果、特に10~20代からの支持が高く、最高評価の100点の割合が最も高く28%を占め、80点以上は全体の86%に達し、過去作品と比較しても非常に高い数値を記録した。(KICCORIT調べ)
12日よりムビチケカードの発売が決定。購入特典として数量限定で八犬士と伏姫のキャラクタービジュアルをデザインした9連ポストカードが付いてくる。一部劇場を除き配布し、数量限定でなくなり次第、終了予定。
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