何でもスタートメニューが広がるようだ。Microsoftが米国時間2024年6月21日に公開した公式ブログを読むと、ベータチャネルのWindows 11 Insider Preview ビルド22635.3790にモバイルデバイスの操作メニューを加えるという。
筆者は手帳型ケースを取り付けたiPhoneをデスクトップPCとリンクさせているため、着信・通知に関して見落とすことが多い。だが、iPhoneの通知がWindows 11の通知として現れるので便利に感じているものの、今回は少々過剰なUX拡張ではないだろうか。
別の公式ブログによれば、スマートフォンのバッテリー残量、着信やメッセージの確認などを行えるという。iOSは後日対応で、ベータチャネルのWindows Insider PreviewはAndroidのみ。どのようなUXになるのか想定できないが、スタートメニューが横に広がるスクリーンショットを見て、首をかしげている状態だ。
スタートメニューを呼び出すとデスクトップの3分の1を占め、ピン留めしたアプリもジャンプリストを使えない(こちらは今後改善されるようだ)。
タスクバーにピン留めするアプリを増やしたくない筆者は検索機能を多用しているが、DevチャネルのMicrosoft Edgeと組み合わせると、Bingの検索キーワードが履歴に並んで散々である。その内容も他のWindows 11に同期されるため、Microsoft Edge、Windows 11の問題なのか不明瞭ながらも、使い勝手が悪くなってきた。
いよいよPowerToys Runに移行する時期が訪れたように感じている。PowerToys RunはPowerToysに含まれるコマンドラインランチャーだ。詳しくは公式ドキュメントを参照してほしいが、任意のショートカットキーで呼び出し、必要なアプリのみならず、Windowsの設定やファイル・フォルダーなどなど、多くのデータにアクセスできる。筆者も使いこなしていないものの、不要なBingの検索履歴を目にするよりは好ましい。
ただ、初めてPowerToysを導入する際は注意が必要である。PowerToysは機能が多く、利用環境によってはUXが低下する可能性もあるからだ。
公式ドキュメントで機能概要を確認しつつ、個別に要不要を選択してほしい。下図は筆者の環境だが、前述のPowerToys Runとファイル・フォルダー名を一括変更するPowerRenamer、OCR機能で画像の文章をテキスト化するText Extractorのみ使用中だ。