舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』記者会見が7日、都内で開催され、7月から出演する新キャストとなるハリー・ポッター役の平方元基、吉沢悠、ハーマイオニー・グレンジャー役の木村花代、ロン・ウィーズリー役のひょっこりはん、矢崎広、ドラコ・マルフォイ役の永井大、姜暢雄、ジニー・ポッター役の大沢あかねが役衣装で登壇した。なお、ハーマイオニー・グレンジャー役の豊田エリーは体調不良のため欠席した。
本舞台は、小説『ハリー・ポッター』シリーズの作者である J.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした「ハリー・ポッター」シリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語。
2024年6月には総観客動員が95万人を突破し、いよいよ100万人の大台が見えてきた本舞台。2カ月の稽古を経て、いよいよ本番に挑む。ハリー役に吉沢と共にダブルキャストで挑む平方は「意外と緊張をするのかなと思っていたのですが、チームワーク良く稽古に挑めたので、今はどれだけ楽しめるのかなと期待が大きいです」と目を輝かせると、吉沢も「3年目でキャストがガラリと変わりました。解釈や台本が一緒なのですが、演出が変わると、また新しい世界観を楽しんでいただけると思います」と手応えを感じているようだ。
世界中で多くの俳優たちが演じてきたハリー。平方は「とても素敵な先輩方がこれまで魅力的なハリーを演じてきたので、プレッシャーはあったのですが、僕もこれまで人生で経験してきたことを、ハリーという役を通してセリフに乗せていければ」と抱負を述べると、吉沢も「ダブルキャストで演じる平方さんと僕の表現の違いは、自分では分からなかったのですが、しっかりと演出の意図を組んで自信を持って演じていきたいです」と語っていた。
稽古では、下の名前で呼び合うというルールだったという。吉沢は「このルールは、とてもいい空気感を作る手助けになりました。頑張らなくても自然とファミリーになれました」と距離がグッと縮まったという。
お気に入りの魔法について「ルーモス」と答えが被った平方と吉沢。吉沢は「ハリーはこの呪文を唱えないのですが、妻であるジニーが使うんです。作品のテーマに、人は孤立してしまうと闇に引っ張られてしまうというものがあります。そんなとき、ジニーが光を照らしてくれる。そこが好きなんです」と理由を説明していた。
そして、平方は「ロングラン公演ができるのは、お客様があってこそ。明日から素晴らしい3年目になるように。そして4年、5年と続くように」と意気込み、吉沢も「新しい『ハリー・ポッター』が生まれると思うので、ぜひ体験してください」と期待を覆っていた。