絵画のフレーム裏に“防災用トイレキット30回分”を収納…アートとしても楽しめる防災トイレ「sonae 備絵」を紹介
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。6月22日(土)の放送では、株式会社ドリームホールディングス「sonae 備絵」プロジェクトリーダーの藤村彩央里(ふじむら・さおり)さんに、同社が手がけたアートとして楽しめる防災トイレ「sonae 備絵」について伺いました。



今回ピックアップするのは、日常に溶け込む災害時の備えるアート「sonae 備絵(そなえ)」です。まずは藤村さんに本商品について伺うと、「普段はインテリアとしてアートを楽しんでいただけますし、(絵画の)フレームの裏には防災用のトイレキットが30回分入っている、という商品です」と説明。

続けて「今いろいろなところで災害が起きていて、防災備蓄をする方が増えてきているとは思いますが、“防災備蓄の意外な盲点となっているのがトイレである”ということに気付くきっかけになれば、と思いまして防災用トイレキットを収納した商品にしました」と話します。30回分のトイレキットが収納されていますので、ひとり暮らしであれば6日分のトイレ備蓄が可能ということになります。

また防災グッズを購入したものの収納場所に困ってしまうこともありますが、「『sonae 備絵』は普段から目につくところに飾っていただくことができますので(『sonae 備絵』から)防災に対する会話のきっかけにもなるかと思い、この形にしました」と藤村さん。

なお「sonae 備絵」には8人のアーティストが参加しており、なかには災害を経験した方も。さらに藤村さんも、2016年 熊本地震の被災者だそうで、「(災害時は)車中泊をして過ごしていたんですけど、出勤するときに公園の公衆トイレに立ち寄ったら、においがすごくて“この世のものとは思えない”というような汚物まみれの公衆トイレを目の当たりにして……つらい経験でした」と当時を回顧。「sonae 備絵」は、そんな自身の経験から生まれたと言います。

災害が起きたとき、食事は多少我慢できても“トイレ”は誰にも我慢できません。内閣府の調査によると、東日本大震災のとき、発災後6時間以内に約7割の方が「トイレに行きたくなった」と話しています。災害が起きたときの防災用トイレの備蓄は、水・食料の備蓄と同じくらい大切です。

藤村さんいわく、アートが災害時のトイレキットになり、絵画自体が自宅や避難所での不安な生活のなかで心の癒やしになれば、という思いも込められているそうです。そんな「sonae 備絵」は、公式ECサイトから購入することができます。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/