フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
6月28日(金)の放送は、「脱サラ起業」に関する相談を紹介しました。
<リスナーの相談>
我が家は夫(40歳)がサラリーマンで、私はフルタイム勤務を終えて専業主婦4年目に入ります。今はゆったりと3人の子育てをしながら、自分の好きに生きています。夫の夢は、早期退職をしてラーメン屋さんをやることです。
私が自由にさせてもらっているぶん、夫にもやりたいことをやらせてあげたい気持ちはあります。一方で、3人の子どもたちの進学を考えると不安はあります。夫は物件を探したり、家でげんこつを煮込みラーメンを作って研究したりして本気なようです。
いざとなったら私も資格があるのでまた働いて支えようと思っています。みなさんが同じ状況の場合、どうしますか?(栃木県 40代後半 女性 専業主婦)
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住吉はサラリーマン時代、新たな人生設計を考えることがストレス発散になっていたと言い「(実際にラーメン屋さんを)やるかどうかは別として、逃げ道は残しておいてほしいなって思います。げんこつも煮込ませてあげてほしいなと思う」とコメント。
一方で、ラーメン店の取材の経験がある住吉は、飲食店経営の大変さも数多く耳にしてきたと言い、「ラーメン店をやっている方に話を聞きにいくのもいいですね。やるなら覚悟はしてほしいです。応援し合える家族は素晴らしいですが、子育ても1つの責任ですからね」とアドバイスを贈りました。
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆ラーメン屋でアルバイトをしてノウハウを学ぶ
私は夫婦で飲食店を経営しています。このお悩み、同業者からは止める声が多いのではないでしょうか。おいしければ売れる、おしゃれなら売れる、そんな世界ではないです。
特にラーメンは客単価も低く、仕込み時間は長いです。暇な場合は売れ残りのロスも半端じゃないです。いいお客様ばかりではありませんし、変な人の相手をしなければならないこともあります。全部自分がやるんです。
休みも週に一度とれるかとれないかになると思います。家族の時間もとれないです。長期休暇が取れるほど稼ぐのは大変です。脱サラして借金を背負って、朝から晩まで肉体労働で働けますでしょうか。一度店をやれば簡単にはやめられません。そして、絶対に利益を出せる保障なんてありません。
提案をするのであれば、休みの日にラーメン屋でバイトをすることです。味だけでなく、仕込みの段取り、効率のいい提供、接客などノウハウは必ず学ぶべきです。もしお店を出すときは相談にものってもらえます。
そして、そのお店の定休日に間借り営業をさせてもらえればいいですね。会社の休みにラーメン屋でバイトしてでもやりたいのであれば、応援してさしあげたらいかがでしょうか。いい方向に事が進むのを祈っています。(神奈川県 30代後半 女性 自営業)
◆プロの意見を聞いて夫婦で相談
私は練馬区でラーメン店兼ラーメン学校を運営しています! たしかにお子さんが3人いて早期退職でお店をやりたいと言われたらびっくりしますよね。正直、ラーメン店は本当に大変ですし、繁盛店になるお約束もできません!
ご提案ですが、まずはプロのラーメン屋の話を聞くことです。関東にラーメン学校はいくつかありますし、ご自身に合った学校を選び、まずは相談してみるのもいいと思います。できれば、奥様も一緒に聞いたほうがいいと思います。プロから聞いた話をご夫婦で相談して、いいイメージが持てたら夢に向かって進んでいくのもいいですよね! 応援しています!(東京都 30代後半 男性 自営業)
◆子どもと過ごす時間が減る可能性を考える
我が家は、夫がホテルのシェフ、私はホテルの元ウェイトレスです。23年前に独立しました。レストラン開業時、子どもは、4歳5歳6歳。週末は往復120キロの私の実家に3人を預けに行って働きました。
観光地のレストランなので、お盆正月GWは、家族でのおでかけはありませんでした。腕がよくても、経営のセンスも必要です。順風満帆な人生は送れません。重要なのは、それを「面白い」と感じて選べるかどうかです。(神奈川県 50代後半 女性 自営業)
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/