パイオニアは、バイク専用ナビゲーションアプリ「MOTTO GO(モットゴー)」公式版を7月4日に提供開始した。インカムと連携して、近くの休憩場所や飲食店、観光スポットなどを音声通知し、ツーリングをサポート。利用期間が異なる3プランを用意し、3日間で250円から。
ツーリングなどスマートフォンのナビを利用する場合、通常はバイクを停めてグローブを外し、スマホを操作する必要がある。普及が進むバイク用インカムと連携し、快適なツーリングを楽しめる音声活用のバイク用サービスへの期待が高まっていることから、パイオニアでは同アプリのβ版やプレリリース版をモニター向けに提供してきた。その利用者の声を反映し、バイク向けに最適化されたナビゲーションや、プッシュ型音声での情報提供といった、バイクライダーが求める機能を公式版で提供する。
iOS 14.0以降、またはAndroid 9.0以降に対応するスマートフォンで利用できる。料金プランは、250円で3日間使える「3日間コース」と、月間400円の「月間コース」、年間4,000円の「年間コース」を用意。月間/年間コースは1カ月間無料でトライアル利用可能だ。
ナビゲーション機能では、パイオニアがカーナビ開発で培った技術を継承し、分かりやすい音声案内と大きくて見やすい案内画面表示を追求。バイクの排気量区分規制を考慮したルート案内(50ccを除く)や、事前に作成したツーリングコースの保存、バイク用駐車場の検索といった、バイク向けに最適化したナビゲーション機能を備える。
また、渋滞や取り締まり、強風、事故多発地点、未舗装道路、急カーブなどのリスク情報を、走行中に音声と画面表示で通知。ウェザーニューズの気象データと連携し、目的地の天気や気温だけでなく、ルート上15km先(約20分後)の天気情報も案内するため、雨などに事前に備えられるとする。ほかにも、昭文社が発行する「ツーリングマップル 2024年度版」に掲載されている道路や、関連施設などのコメント情報も案内する。
ツーリングをより楽しくする機能として、近くの休憩場所や飲食店、おすすめの観光スポットやツーリングコースなどを音声で知らせる「スポット情報通知」も装備。マップルが提供する「マップル観光ガイドデータシリーズ」の観光スポットや施設の位置・営業時間などの情報に加え、「ツーリングマップル 2024年度版」のツーリングスポットやツーリングコースに関する情報を音声と画面表示で案内する。
おすすめスポットやツーリングコースを、ワンタップするだけで立ち寄り地点に追加、ルート設定することも可能。さらに、お気に入り地点をメモとして登録しておくと、その場所に近づいたときに音声通知する機能も備える。
このほかお試し機能として、音声コマンドによるハンズフリー操作に対応。立寄り提案やルート変更提案に対して「はい」「いいえ」で回答でき、「MOTTO GO、自宅に帰る」や「ルートをキャンセル」、「近くのコンビニ」「近くのガソスタ(ガソリンスタンド)」といった簡単なナビ操作にも対応するという。なお、お試し機能ではインカム・ヘッドセットの機能などが一部制限される場合があるとのこと。