エアコンは“つけっぱなし”、寝ているあいだも要注意…「熱中症」にならないために気をつけるべきポイントは?
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。6月29日(土)の放送では「熱中症」について取り上げました。

※写真はイメージです

◆“家のなか”は熱中症になりやすい!?

気温の上昇とともに熱中症で搬送される方も増えています。もはや、この気温の上昇は“災害”ともいえます。

熱中症になるケースで最も多いのは“家のなか”です。家で過ごすときは、エアコンを使って部屋を涼しく保つことが大切です、エアコンを入れる基準を決めておきましょう。なおエアコンを入れる目安は“室温28度”“湿度70%”です。

実は、エアコンはつけっぱなしにしたほうが“省エネ”になります。頻繁にONとOFFを繰り返すと、そのたびに電力を消費してしまいますので、体のためにも電気料金の節約のためにも“エアコンはつけっぱなしで使う”がポイントです。

夜でも25度を下回らない熱帯夜の日は、寝ているあいだも熱中症になるリスクがあります。対策として枕元に常温のお水を置いておき、寝る前や起きたときに水分を補給できるようにしておきましょう。

◆子ども&高齢者の“熱中症対策”

熱中症で搬送される方の約半数は65歳以上の高齢者です。高齢になると暑さを感じにくくなり、基礎代謝も落ちるため若い人よりも寒がりになります。そのため、体感に頼ってしまうと暑さ対策が遅れてしまう恐れがあります。家族や周囲に高齢の方がいるときは「室温は何度?」と確認し、「室温が28度に下がるまでエアコンを入れ続けて」などと具体的に指示を出しましょう。

もし家にエアコンがない場合は、すだれや遮光カーテン、植物による緑のカーテンで直射日光を遮るように工夫したり、窓を開けて風通しを良くしておきましょう。家の周りに打ち水をするのも対策の1つです。ちなみに、自治体によってはエアコンの設置費用の補助をしているところもあるので、確認してみると良いでしょう。

子どもも熱中症になりやすいので注意が必要です。子どもは体温調節の機能が発達していないため体に熱がこもりやすく、身長が低いので地面の照り返しの影響を受けやすいです。“大量の汗をかいている”“顔が赤い”というときは、無理せずに涼しい環境で休ませたり、外で長時間遊ばせないことも重要です。外で遊ぶときは、氷をたくさん入れた水筒を持たせましょう。そうしておけば、水筒のなかの水を飲み切っても水道水などで足すことができます。

赤ちゃんは、ベビーカーに乗せていても熱中症になることがあります。特に日よけカバーを使う場合は、ベビーカー内に熱がこもりやすくなるため表情をこまめに確認することが大切です。また、ベビーカーは背丈の高いものやメッシュ素材を選んだり、タオルに保冷剤を巻いてシートに置くことで暑さ対策になります。

熱中症の危険性が高いときは“外出しない”ことが重要ですが、外出が避けられないときは、直射日光を避けてなるべく涼しい服装で出かけましょう。そして、気温の高い日は、室内にいても外にいても熱中症対策をしっかりおこないましょう。

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<番組概要>

番組名:防災 FRONT LINE

放送日時:毎週土曜 8:25~8:30

パーソナリティ:手島千尋

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/