Netflixシリーズ『地面師たち』の完成報告会が4日、都内で行われ、豊川悦司、綾野剛、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、大根仁監督が登壇。トークでは撮影の裏話が展開された。
実在の地面師事件に着想を得た新庄耕氏の小説『地面師たち』が原作。不動産売買をエサに巨額の金を騙し取る詐欺師集団“地面師”による前代未聞の事件を描く。
司会者から「北村さんは現場がつらかったようですね」と声をかけられた北村は「誰が言いました!? いやいや、全然つらいことなかったですよ。すごく楽しかったですし」と否定。しかし「何テイクやったのかな? 第1話で言うと土地を説明するシーンで『ここからここまで』と言われて撮影をスタートするけど、毎回最後までやる。それを2回、3回、4回、10回、20回、30回、40回…。何十テイクやらされるんだと。でも、僕は幸せでした。ずっと監督を見ながら言っていますけど、すごく幸せだった」と大根監督に皮肉を込めてコメントして笑いを誘う。
続けて「これ、年齢なのか分からないけど20テイクくらいまでは集中力が持つんです。30くらいになると簡単なセリフさえも出てこなくなる」と苦労も吐露。大根監督が「でもね、芝居ってそのくらいから面白くなる。麻痺はじめた頃にやっと面白い」と釈明すると、綾野から「何言っているんですか?」、ピエールからも「“そっち”はね!」とツッコまれていた。
作品になぞらえて「もし100億円あったら?」との質問が投げかけられた。まず綾野が「シリーズもの3本作りたいです。1本だいたい33億円ってことですか?」、次に豊川が「100億円って個人が使い切れる額ではない。本当にお金が必要な人に配って回りたい。そう言ったら優等生っぽくなっちゃいけど…」と語ると、己の回答を恥ずかしく思ったのか、綾野が隣で苦笑い。その姿を見た豊川は「シリーズものを作ろうかな」と綾野の案に乗っかり、笑いを誘っていた。
本作は7月25日より配信開始。全7話。