日本インフォメーションは7月3日、「~不眠大国ニッポンの最新睡眠事情~睡眠に関する調査」の結果を発表した。調査は5月23日~24日、16~59歳の男女1,015名(性年代ごとに100〜103名)を対象にインターネットで行われた。
平均睡眠時間を教えてもらったところ、平均で「6.4時間」。いずれの年代もボリュームゾーンは5時間30分~7時間30分で、20代男女が「6.8時間」で最多。一方、最も睡眠時間が短いのは50代で、男性が「6.2時間」、女性が「6.0時間」だった。
普段の睡眠スタイルについては、「起床時間を変えずに睡眠リズムを一定に保つようにしている」(36.4%)が最も多く、特に50代男女 (49.0%)で高い傾向に。対して「起床時間は日によってバラバラなことが多い」では男女ともに10代の選択率が他年代より高い。また、全体的には若干夜型の人が多く、年代別にみると、10代は「夜型」、50代は「朝方」の割合が高かった。
次に、睡眠の悩みの有無を確認したところ、52.8%が「悩みがある(ややを含む)」と回答し、コロナ禍の2022年(49.2%)より微増傾向に。どんな悩みかを聞くと、「眠りが浅い」(43.3%)が最も多く、特に男女ともに50代で高い傾向に。一方、10代では「睡眠時間が不足している」が最多。また、「なかなか布団から出られない」「寝起きの気分がすぐれない」は、年代が若いほど高く、睡眠時間が不足していることが影響しているよう。
さらに、睡眠の悩みの原因を尋ねたところ、「ストレス」(48.3%)が最も多く、40代以下共通でトップに。一方、50代は「年齢」が最も多く、10代では「生活習慣の乱れ」が全体値を10pts以上上回った。
続いて、コロナ禍と比較して睡眠の質に変化があったかを確認したところ、8割弱が「変わらない」と回答。相対的にみると「睡眠の質が下がった」の選択率が高く、男性10代~20代、女性10代では2割以上が睡眠の質が下がったよう。
その理由を聞くと、「睡眠時間が減った」(43.0%)が最多。次いで「外出が多くなり生活リズムが乱れた」(29.1%)が続き、コロナが明けて行動制限がなくなりアクティブな生活を送る一方で、外出することで生活リズムを一定に保つのが難しかったり、十分な休息に充てる時間が取れず不眠につながっていることが伺えた。
次に、睡眠の質向上を訴求する商品の購入経験を確認したところ、ヤクルト1000など「睡眠サポート飲料(機能性表示食品)」(58.9%)がダントツの1位に。次いで「ヨーグルト/飲むヨーグルト」(24.7%)、「睡眠サポート飲料(指定医薬部外品)」(21.1%)と続き、特に男性の選択率が高かった。
今後の購入意向については、やはり「睡眠サポート飲料(機能性表示食品)」が最多の45.4%。また、日用品の「パジャマ/下着/ナイトウェア」(20.1%)や「柔軟剤」(15.8%)は、女性の選択率が高い傾向に。
さらに、効果が得られると思うものを聞いたところ、「睡眠サポート飲料(機能性表示食品)」(57.0%)がトップに。日用品では「パジャマ/下着/ナイトウェア」(26.9%)が最も高く、やはり女性の選択率が高い。一方、効果が得られないと思うものでは、「お菓子」(44.4%)や「ノンアルコールサワー」(44.1%)が上位に。日用品では「柔軟剤」(41.0%)、「芳香剤」(38.5%)といった香りものの選択率が高く、「パジャマ/下着/ナイトウェア」(26.7%)に比べると期待感は薄いことがわかった。