ホンダが2024年10月に発売する軽商用EV「N-VAN e:」に、さっそくアウトドア仕様が登場した。ベース車両の「N-VAN」は商用車でありながら、車内の広さや価格の安さから遊びのためのクルマとしての人気も高い1台だ。そのEVバージョンも、やっぱり出かけて楽しいクルマなのだろうか。「東京アウトドアショー2024」のホンダブースで実物を見てきた。
EVならではの快適テレワーク生活とは?
「N-VAN e:」は軽商用車「N-VAN」がベースの電気自動車(EV)。容量29.6kWhのバッテリーを搭載しており、フル充電で245km(WLTCモード)の航続距離を持つ。フラットで低い床、高い天井、助手席側のセンターピラーをなくした広い開口部、たっぷりの荷室空間といったN-VANの特徴は受け継ぎつつ、給電機能や静粛性などEVならではの価値が加わったクルマだ。
ホンダが東京アウトドアショーに出展したのは、N-VAN e:の「e: FUN」というグレード(4人乗り、FF、291.94万円)をベースに使ったアウトドア仕様。大きな特徴は、荷室の側面に折りたたみ式のテーブルと椅子を装着しているところだ。空気のいいところまで乗って行って出先でPC作業をこなし、疲れたら給電機能を使って食事を作るなり、コーヒーを淹れるなりして過ごす。そんなテレワークに使えそうなクルマだ。
このテーブルと椅子のセットは有限会社マーキュリーが作った「ルーモビキット」というもので、ホンダのディーラーでも購入できる。価格は48.18万円だ。
展示車両はルーモビキットやルーフキャリア(4.29万円)など約120万円分のアクセサリーが付いていて、合計価格は412.346万円となっていた。