第18回朝日杯将棋オープン戦(主催:朝日新聞社・日本将棋連盟)一次予選1回戦が本日4日(木)、東京・将棋会館で行われました。先手は阿部光瑠七段、後手は西山朋佳女流三冠となり、106手で11時35分に西山女流三冠が勝利を収めました。この勝利により、西山女流三冠は、女流棋士としては史上2人目となる、棋士編入試験の受験資格を得ました。
対局序盤、阿部七段は居飛車、西山女流三冠は三間飛車を採用し、ともに守りを固めつつ攻撃の機会を伺いますが、阿部七段が6筋の歩を突っかけ、戦いの幕が開きました。ここで相手が歩を打って収めてくれば、自分だけが1歩を手持ちにできますが、西山女流三冠は3筋の歩で反発し、カウンターに成功。ペースを掴んでいきます。
その後、4筋、5筋からゴリゴリと西山女流三冠が先手陣を崩しにかかり、さらに6筋に歩を垂らします。阿部七段も守りに桂馬を投入し、必死の粘りを見せますが、西山女流三冠は先に1分将棋に突入した先手の守りの銀の頭に歩を打ち付け、敵陣を攻略していきました。
ともに1分将棋となってからも、西山女流三冠は攻め続け、守っても自陣に金を打ち込む堅牢さで相手を寄せ付けず、最終的に勝利しました。
勝者となった西山女流三冠は本日14時より、佐々木大地七段と対局中です。