フォーイットは7月3日、キャッシュレス決済に関するアンケート結果を発表した。調査は2024年6月5日、20歳~69歳の男女500人を対象にインターネットで行われた。

  • 食事の割り勘をした際、立て替えてくれた人にはどのようにお金を渡しますか?

全国の20代~60代の男女を対象に、「食事の割り勘をした際、立て替えてくれた人にはどのようにお金を渡しますか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「現金で渡す」で86.6%だった。次いで、「決済アプリに送金する」が19.4%、「銀行口座に振り込む」が8.2%という結果に。また、その他の回答として「割り勘をしない」「外食をする機会がない」などの回答が得られた。

  • 食事の割り勘をした際、立て替えてくれた人にはどのようにお金を渡しますか?(年代別)

年代別で見ると、全ての年代で「現金で渡す」と回答した人が最も多くなり、30代は86%、40代以降は90%以上が「現金で渡す」という回答だった。しかし、20代のみ65%と回答率が低くなっており、その代わりに「決済アプリに送金する」が他の年代に比較して約1.5~2倍近くの回答率を得る結果となった。また、「銀行口座に振り込む」という方も24.0%となっており、他の年代と圧倒的な差がついている。デジタルネイティブ世代でもある20代にとって、決済アプリやWeb上で送金することは"新しく登場したテクノロジー"というよりは身近な決済手段のひとつであると考えられる。また、アプリやWeb上でQRコードやアカウントIDを使って知人・友人に送金するという、決済以外の副次的な機能も十全に使いこなしている人が多いことが伺える。

  • 食事の割り勘をした際、立て替えてくれた人にはどのようにお金を渡しますか?(未婚・既婚別)

未婚・既婚別で見ると、ほとんどの項目で大きな差はなかったが、「現金で渡す」と回答した人は既婚者が5.5%上回った。結婚をすると夫婦で家計を共にし、未婚の頃よりもお金を厳格に管理する人が増えると考えられるが、そのような背景を考慮すると、その場で完結する現金での手渡しが最もお金を管理しやすく、また手数料がかかってしまう銀行振込の利用率は低い数字にとどまっていると推察される。

  • 食事の割り勘をした際、立て替えてくれた人にはどのようにお金を渡しますか?(職業別)

職業別で見ると、「現金で渡す」と回答した人はどの職業でも80%以上だったが、特に専業主夫・主婦では97.3%と高い結果となった。日々の買い物や食費など、細かい出費をあらかじめ設定した予算内でやりくりするために、手元で物理的に管理できて分かりやすい現金でのやりとりが多くなっているということなのかもしれない。