パナソニック コネクトは、頑丈ノートPC「TOUGHBOOK(タフブック)」新製品として、従来から薄く軽くなった「FZ-55」シリーズを発表した。法人を中心に7月上旬順次販売開始し、価格はオープン。
ラインナップと想定売価は、HDモデル「FZ-55G2601AJ」が約310,000円前後、フルHDタッチパネルの「FZ-55J2601AJ」が355,000円前後、フルHDタッチパネルにLTEを搭載した「FZ-55J260KAJ」が390,000円前後の見込み。
また、同社製ノートPC「Lets'note(レッツノート)」シリーズ14型モデル「CF-FV5」の法人向けモデルも同時発表。7月下旬から順次発売する。
FZ-55シリーズは、頑丈ながら約2kgの重さで持ち運びしやすくなったタフブックの新シリーズ。レッツノート寄りの可搬性を持たせつつ、レッツノートより頑丈性が高い、レッツノートとタフブックの間を補完する位置付けのPCとなる。
そのため、例えばタフブックの14型モデル「FZ-40」はIP66準拠の防塵防滴を備えているが、FZ-55ではIP53準拠となるなど、タフブックシリーズの中では比較的過酷ではない現場向けのモデルとなる。とはいえIP53は「有害な粉塵に対する保護、垂直から60度の角度で降りつける水に対する保護」をクリアした規格となり、粉塵や水滴がかかる現場でも使用可能だ。
米国防総省の調達基準「MIL規格」試験に加え、すべてのインタフェースでコネクタ耐久試験を行うなど、実際の使用環境を想定した独自試験も実施している。動作温度は-10~50度。
新デザインとなる本体は上部にハンドルを設け、厚さは32.8mm、重さは約2.08kgからと、タフブックとしては薄型軽量に抑えた。天板の裏に細かくリブ(補強パーツ)を配置することで、落下衝撃や押し込みに対する剛性を確保している。
標準搭載のインターフェースはUSB 3.2 Type-Aポート×2、Thunderbolt 4 Type-C×1、LANポート×1、HDMI出力端子×1、ヘッドセット端子×1、microSDXC×1だが、ユーザー側で「VGA+シリアル+USB Type-A」や「セカンドバッテリー」の拡張が可能だ。
バッテリー駆動時間(JEITA 3.0)は標準バッテリーで約8時間(動画再生時)/約19.5時間(アイドル時)。セカンドバッテリー搭載時は約18時間(動画再生時)/約33時間(アイドル時)となる。
搭載プロセッサは第13世代Intel Core(vPro対応)で、高いパフォーマンスで動作を維持するMaxperformerも搭載する。ディスプレイは14型で、最大輝度は1000cd/平方メートル。本体サイズはW345×D272×H32.8mm、重さは約2.08kg。通信機能はWi-Fi6E、Bluetooth 5.1に準拠し、一部モデル(FZ-55J260KAJ)では4G LTE(物理SIM・eSIM)にも対応する。
FZ-55シリーズ HDモデル(FZ-55G2601AJ)の主な仕様
- OS:Windows 11 Pro
- CPU:Intel Core i5-1345U(vPro対応)
- メモリ:16GB
- ストレージ:512GB SSD
- 光学ドライブ:―
- ディスプレイ:14.0型液晶(1,366×768ドット)
- メインカメラ:200万画素(カメラカバー付き)
- バッテリー容量:6,300mAh
- 通信インタフェース:Wi-Fi 6E(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1)、ギガビット有線LAN
- インタフェース:USB 3.2 Type-Aポート×2、Thunderbolt 4 Type-C×1、LANポート×1、HDMI出力端子×1 、ヘッドセット端子×1、microSDXC×1など
- 本体サイズ:W354.0mm×D301.0mm×H54.4mm
- 重さ:約2.08kg
- 防水/防塵:IP53準拠