くふうカンパニーが提供する家計簿サービス「Zaim」とチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」は6月28日、共同で実施した「新紙幣の発行」に関する調査結果を発表した。Zaimでの調査は2024年6月19日~6月23日、トクバイでの調査は2024年6月20日~6月23日、全国9,390名を対象にインターネットで行われた。

新紙幣「自動販売機やATMなどで正しく使えるか心配」の声も

2024年7月3日からの「新紙幣の発行」について知っているかたずねたところ、9割以上が「知っている」と回答した。その内、「新紙幣に描かれる人物の名前を一人以上知っている」と回答した人にその人物の功績、顔をどの程度把握しているかをたずねたところ、「歴史や功績を知っている」のは「渋沢栄一(一万円札)」37.4%、「津田梅子(五千円札)」30.5%、「北里柴三郎(千円札)」35.0%と3割程度におよんだ一方で、新紙幣に印刷される「顔」の認知度は「渋沢栄一」7.3%、「津田梅子」8.2%、「北里柴三郎」6.4%と、それぞれ1割に満たない結果となった。

  • 2024年7月3日に新紙幣が発行されることを知っていますか

  • 新紙幣に描かれる人物についてどの程度知っていますか

続いて、「新紙幣の発行」について感じることをたずねたところ、半数以上が「自動販売機やATMなどで正しく使えるか心配」と回答し、「慣れ親しんだデザイン(福沢諭吉など)でなくなるのは寂しい」と現在の紙幣を惜しむ声も4割以上にのぼった。

  • 新紙幣の発行に関して感じていることを教えてください

半数以上が「ほぼ毎日キャッシュレス決済を利用」

続いてキャッシュレス決済の使用頻度についてたずねたところ、半数以上が「ほぼ毎日利用している」52.0%と回答し、週に1回以上利用している人は8割以上にのぼった。決済方法は「クレジットカード」74.0%が最多、「QRコード決済(PayPay、楽天 Payなど)」72.7%、「電子マネー(Suica、PASMOなど)」56.4%と続いた。キャッシュレス決済が日常的に使われていることがうかがえる。

  • キャッシュレス決済をどの程度利用していますか

  • 利用しているキャッシュレス決済方法を教えてください

新紙幣発行後も、現金の使用頻度は「変わらない」が8割超

新紙幣の発行に伴いキャッシュレス決済と比較して現金の使用頻度が変わるかたずねたところ、8割以上が「(使用頻度は)変わらない」と回答した。具体的な理由としては「キャッシュレス決済がほとんどだから」という声がある一方、「(キャッシュレス決済が使えない)現金払いが必要なシーンもあるから」という声が多くみられた。決済方法はシーンに合わせて選択していることがうかがえる。

  • 新紙幣の発行に伴い、キャッシュレス決済と比較してあなたの現金の使用頻度はどうなりそうですか

現金決済について感じること「持ち歩く手間がある」が最多

現金とキャッシュレス決済それぞれについて感じることをたずねたところ、現金決済は「現金を持ち歩く手間がある」50.0%が最多、「支払いに時間や手間がかかる(お金を財布から出したりなど)」44.3%、「視覚的に支出を確認できる」43.8%、「ATMの利用手数料がかかる」34.7%、「利用履歴が自動的に記録されない」34.2%と続いた。

キャッシュレス決済では「支払いが便利で迅速」77.2%が最多、次いで「ポイントやキャッシュバックが得られる」76.3%、「システム障害や通信障害の影響を受ける」41.3%、「現金を持ち歩く必要がないから安心」40.2%、「家計簿アプリなどでデータ連携して支出の管理がしやすい」34.8%となった。生活者は決済方法において、キャッシュレス決済の利便性・お得感・支出管理のしやすさを実感していることがうかがえる。一方、支出管理の観点では、現金ならではの利便性も感じている結果となった。

  • 現金決済について感じることを教えて下さい

  • キャッシュレス決済について感じることを教えて下さい