自宅にWi-Fiがないということは、光ファイバーなどのブロードバンド/固定回線を引きこんでいないのですね? 特に賃貸住宅の場合、貸主の許可がなければブロードバンド回線を引くことは難しいため、やむをえず自宅でもモバイル回線、というiPhoneユーザは少なくないはずです。
ただし、Wi-FiなしでもiPhoneをやり繰りすることは可能です。かつてはモバイル回線経由でのシステムアップデートは困難でしたが、5Gの提供開始など通信環境の変化もあり、iOS 17の現在はモバイル回線経由でのアップデートが可能です。
モバイル回線経由でソフトウェアアップデートやiCloudバックアップ、動画再生といった通信量が嵩む処理を行う場合は、システム設定を見直しておきましょう。契約がNTTドコモ5G回線の場合、「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データモード」の順に画面を開き、「5Gでより多くのデータを許容」をチェックします。
なお、使い放題ではない従量制のプランを契約している場合、ソフトウェアアップデートのように巨大なファイル/データをやり取りすると、通信費用が跳ね上がる可能性があります。残りのデータ量がどれほどあるか確認してからダウンロード/アップデートを開始すべきでしょう。
テレビなど家電でもインターネット接続が必須になりつつある現在、この際Wi-Fiを導入してしまうというのもひとつの考えかたです。ブロードバンド回線を引くことが難しくても、使い放題の5G回線に接続できる無線LAN環境が工事不要で整うホームルータ製品も販売されていますから、費用対効果で決めればいいのではないでしょうか?