ニフティは6月27日、「友だち・グループ」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は4月23日~5月27日、同社が運営する、小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者2,103名を対象にインターネットで行われた。
グループに入っている?
約7割の小中学生が何らかのグループに「入っている」と回答した。
一番多いのは「3人グループ」で、次に「4人グループ」だった。2人や5人はそれぞれ10%、14%と少ないが、5人以上の大人数になると割合が増えている。
グループ内で何か問題が起きたことがある?
グループに入っている人のうち、小学生は34%、中学生は27%が「ある」と回答。具体的には、「元々4人グループで、1人が、違うグループにいっちゃった」「喧嘩、仲間割れ、食い違い」「よく愚痴る子と空気読まない子が対立してピリピリする」「プリクラのお金問題!!」「同じグループの中の1人が、同じグループの人の悪口を言っていたのを目撃したこと」「男女混合のグループで誰と誰が付き合った・別れたが同じ時期にあったり、価値観の違いが浮き彫りになったりした」などの声が寄せられた。
「グループのうち1人が孤立する」という意見も多かった。偶数人のグループでも「1人だけ会話に入れない」などが寄せられたが、特に奇数人のグループで多く起こるようだ。また、学校行事などで班を決める際、グループメンバーで固まりたいところ1人だけ違うグループになってしまったなどの意見もあった。
「MBTI」って知ってる?
「MBTI」とは「世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査」のこと。近年、若者の間で注目されている「MBTI性格診断」は「16Personalities性格診断テスト」の結果をもとにしていることが多いと思われるが、日本MBTI協会は「16Personalities性格診断テストはMBTIとは全く別のもの」と注意喚起を行っている。調査では子どもたちの間で親しまれているであろう「MBTI」という言葉を使用し質問している。 「知っている」人は小学生よりも中学生の方が多い。
友だちのMBTIは気になる?
「気になる」と回答した人は、小学生では47%、中学生では39%だった。小学生の方が、中学生よりも友だちのことが気になることがわかる。
相手のMBTIが気になる理由として、主に「もっと仲良くなりたい」「自分との相性を知りたい」「相手を不快にさせたくない」の3つが多く集まった。特に、自分と相性がいいのかどうかを気にする人が多いようだ。
クラスや部活などにグループチャットはある?
小学生では28%、中学生では69%の人が「ある」と回答した。小学生と中学生の差が大きい理由として、まだ小学生では自分が自由に使用できるスマホやタブレットなどを持っている人が少ないことが考えられる。
グループチャットの中で問題が起きたことはある?
グループチャットの中で問題が起きたことが「ある」と回答した人は小学生の方がやや多く、41%だった。
小中学生ともに「会話について」が1位となった。
グループチャットで気を付けていることには、「あまり積極的に発言しない」「言葉で伝えるよりも文字だけだと伝わりにくいから、誤解されないような文章にする!」「きつい言葉を使わない。依存しすぎない」「なにがあっても悪口や仲間ハズレにはしない」「メールを送信する前によく考えるよう心がけている」といった意見が寄せられた。
グループチャットでは文章でやり取りするため、言葉遣いに気をつかっている人が多く、グループチャットの雰囲気を悪くしないように気をつけている人もいるようだ。その他にも、「既読スルーだけはしないようにする」や「絵文字を使って楽しく伝える」「個人情報には気をつける」など、さまざまな工夫をしてグループチャットを使っていることがわかった。