エムエム総研が運営する「マーキャリNEXT CAREER」は、「SaaS企業におけるダイバーシティ推進や女性活躍推進の実現に向けた取り組み」に関する実態調査結果を6月26日に発表した。同調査は2024年6月10日~6月11日の期間、SaaS企業に勤めている人またはSaaS企業の人事担当者と回答した計1,015人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • SaaS企業の従業員の男女比率は?

はじめに、従業員における男女比を聞いたところ、「男性7:女性3」が29.1%で最も多い結果になった。次いで、「男性6:女性4」が22.8%、「男性8:女性2」が16.8%と続くことから、男性比率が高いことがうかがえる。

また、管理職の場合は、「男性8:女性2」が24.9%で最多となった。次いで「男性9:女性1」が24.5%、「男性7:女性3」が18.2%と続くことから、管理職の方がより男性比率が高いことがわかった。また、女性管理職がいないという回答も8%いることが示された。

  • SaaS企業の経営者の男女比率は?

経営陣の場合は、「男性9:女性1」が28.5%で最多だった。次いで「男性のみ」が25.1%、「男性8:女性2」が18.9%と続くことから、経営陣はさらに男性の比率が高く、女性がいないという回答が2割以上あることが示された。

ダイバーシティ推進や女性活躍推進の実現に向けて会社として行っている取り組みなどを尋ねたところ、「性別、年齢、国籍など固定的な役割分担意識にとらわれない」(46.2%)が最も多く、次いで「ワークライフバランスの推進」(46.0%)、「女性リーダーを育成するためのプログラム策定」(42.5%)と続いた。

また、ダイバーシティ推進の実現において何かしらの課題を感じているか聞いたところ、「とても感じている」(22.1%)、「やや感じている」(53.4%)、「あまり感じていない」(20.5%)、「まったく感じていない」(4.0%)という結果になった。

「とても感じている」「やや感じている」を合わせると7割以上が、ダイバーシティ推進には何かしらの課題を感じていることが明らかになった。