バンダイナムコホールディングスは6月26日、ガンダムの情報をいち早く届ける「ガンダムカンファレンス SUMMER 2024」を開催した。カンファレンスの前半部分は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)に出展する「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」の情報を、後半部分はガンダムファンとして知られる俳優・本郷奏多さんをゲストに招いたトークセッションだ。
大阪・関西万博パビリオンに関西初の実物大立像
第1部、大阪・関西万博の新情報については、バンダイナムコグループ チーフガンダムオフィサー(CGO)、BANDAI SPIRITS社長の榊原博氏が登壇。
「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」の目玉として、2020年12月~2024年3月までの期間「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」(神奈川県横浜市)で展示した実物大可動ガンダム「RX-78F00/Eガンダム」を、ポーズを変えての再展示が発表となった。実物大立像は関西圏では初展示となる。
再展示にあたっては、装甲部分を頭部から脚部にいたるまで一部変更しながら再活用。片膝を立て右腕を上に掲げたポーズに変更している。このポーズは、宇宙そして未来に向けて手を差し伸べるイメージとのこと。膝立ちとはいえ、指先までの全高が16.72m、頭頂高が12.31mと巨大なので、ガンダムの迫力を存分に味わえるだろう。展示期間は2025年4月13日~2025年10月13日まで。
パビリオンの外観は、未来のスペースエアポートをイメージしたもので、建物は2024年7月に完成予定(内装除く)。パビリオンではガンダムシリーズの世界観を感じられる展示を行う計画だ。パビリオンの内部や詳細は後日発表するとのこと。
バンダイナムコグループのパーパスである「Fun for All into the Future」の元、ガンダムを通して世界中の人とつながり、ともに「未来」を考えるきっかけの場となることを目指していくとしている。
また同パビリオンでは、ファンと一緒に作り上げていくものという理念のもと、65名程度のスタッフ(キャスト)を募集する。契約期間は、研修が2025年3月中旬~2025年4月12日、本番が2025年4月13日~2025年10月13日。主な業務は来館者の案内・誘導、演出パフォーマンス、物販、PR業務など。HPにて現在募集中。
ガンダムシリーズ45周年の2024年は記念企画が目白押し
第2部のトークセッションでは、バンダイナムコフィルムワークス執行役員・小形尚弘氏、BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン デピュティゼネラルマネージャー・田口博丈氏、俳優の本郷奏多さんが、ガンダムシリーズ45周年を盛り上げる記念企画を紹介した。
最初に紹介したのは45周年イラストの第2弾。第1弾は機動戦士ガンダム 第24話「迫撃! トリプルドム」の1シーンをモチーフとしたイラストだったが、第2弾では機動戦士ガンダムSEED PHASE-39「アスラン」の1シーンを採用。キラとアスランの再会にカガリが割って入ってなごむシーンだ。
本郷さんがイラストに描かれている「月」について問うと、両イラストともに「月」にこだわりがあるとの回答が。第1弾イラストにははじまりの意味を込め新月が描かれており、以降公開されるイラストは満月に向かって大きくなっていくという。曰く、「100周年で満月になるかも? 」のとのことだ。
GUNDAM NEXT FUTURE –ROAD TO 2025-
「GUNDAM NEXT FUTURE –ROAD TO 2025-」は、今年6月8日から展開を開始している記念企画。埼玉県からスタートし、全国47都道府県で順次開催する。会場には、45周年記念カラーの1/12(約1.5m)ガンダム立像や、ガンダムシリーズの世界観や歴史を感じられるもの、ジオラマや最新商品などを展示。45周年記念カラーのガンダムは、HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [アースカラー]として予約受付中だ(12月発送予定)。
そのほかの企画として、回収したランナーをリサイクルして生産した「エコプラ」の体験キットと特別冊子を無料配布する「ガンダムR作戦」、ランナーを入れると特別な映像演出が流れるイベントオリジナルランナー回収BOX、ガンプラサークルを対象としたガンプラ展示会「ガンプラサークルよ、立ち上がれ! GUNPLA EXHIBITION」などを用意。
「ハロのメッセージボード」では、「ハロ」デザインのメッセージカードにメッセージを書き込みボードに掲示。メッセージボードは各会場内の都道府県をモチーフとしており、集めたメッセージは2025年春に東京 / 大阪で行う大型イベントでも展示予定だ。なお、本郷さんのメッセージは宮城県の会場で貼られるとのこと。
GUNDAM CONNECT ACTIONキャンペーン
GUNDAM CONNECT ACTIONキャンペーンは、X(旧ツイッター)との連携キャンペーン。「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」公式アカウント「@GUNDAMPAVILION」をフォローし該当ポストを引用リポストすると、ランダムでガンダムのオリジナル画像(1種)がもらえるというもの。さらに当たり画像をリプライした人を対象に、オリジナルデザインのQUOカード(500円分)が毎日10名に当選する。
ハッシュタグ「#ガンダムコネクトアクション」および「各テーマ」をつけてポストすると、みんなのメッセージが未来を切り開く演出となって出現。さらに投稿した人の中から抽選で45名にHG 1/144 RX-78-2 ガンダム[アースカラー]をプレゼント。実施期間は2024年12月1日23時59分まで。
ガンダムGWX 30周年プロジェクト
トークセッションでは「ガンダムGWX 30周年プロジェクト」第1弾となる「機動武闘伝Gガンダム外伝 天地天愕」の新情報も公開。今川泰宏総監督による書き下ろし完全新規シナリオが、7月5日より公式ホームページで連載開始となることが発表された。ストーリーは第13回ガンダムファイト決勝大会開会式直前の話で、シャッフル同盟の代替わりを取り上げていく。謎の5体のガンダム「ダーク・シャッフル」にも注目だ。
そのほかの45周年企画
■機動戦士ガンダム 銀灰の幻影
ヴァーチャル・リアリティによる長編VR体験アニメーション。Atlas V社との共同制作でAstrea社がディストリビュート。Meta社のVRヘッドセット「Meta Quest」で楽しめる。舞台は宇宙世紀0096で、実物大の宇宙世紀が味わえる。
■機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム
アンリアルエンジン5によるリアルアニメーション作品。1年戦争中のヨーロッパ戦線を全6エピソードで描く。Netflixで2024年秋から世界独占配信。
■博多祇園山笠コラボ企画
博多祇園山笠とのコラボ企画。制作された「ガンダム 博多迅雷電」は、実物大νガンダム立像をモチーフとしたもので、大きさは12mを越え重さは2t。炭酸ガスやライトによるギミックを内蔵している。
■ガンダムシアターin福岡
TOHOシネマズららぽーと福岡にて、毎月第2・第4日曜日にガンダムシリーズの劇場版を定期上映する企画。6月30日の「機動戦士ガンダムF91」は、森口博子さんの舞台挨拶付きだ。なおガンダムシアターはほかの地域でも実施する予定。
■夏のガンダム45周年 まつりがらぽん
ららぽーと福岡4階にあるガンダムパーク福岡内で実施するイベント。GUNDAM SIDE-FおよびVS PARK WITH Gで1,000円以上の買い物をして、レシートを持参すれば1回参加できる。期間は2024年7月1日~2024年9月1日。
■ガンダム45th.ANNIVERSARY PARTY!
ガンダム45周年を記念した特番をテレビ東京系列6局ネットで放送する。放送日時は8月4日16時~16時55分。この番組には本郷奏多さんも出演する。
次ページでは、カンファレンスで紹介された一部商品を画像とともに紹介していく。
(c)創通・サンライズ