楽天モバイルは6月27日、「プラチナバンド」とも呼ばれる700MHz帯の商用サービスにおける利用を開始した。
同社はこれまで、参入当初より割り当てられている1.7GHz帯を用いて4Gエリアを構築してきたが、回折により電波が届きやすくモバイルネットワークを隅々まで構築するうえで有用な特性を持つ700~900MHz帯、通称プラチナバンドの必要性を訴え、2023年10月に総務省から700MHz帯のうち上下3MHz幅の割り当てを受けた。今後、既存の1.7GHz網で行き届いていないカバレッジホールを優先し、700MHz帯のエリアを展開していく。
あわせて、5G(Sub6)のエリア展開に関して、関東地方において、共用帯域における衛星通信との干渉調整条件の緩和が実現し、電波送信出力を上げることで基地局のキャパシティを増強する施策に着手したことも発表された。こちらについてはNTTドコモやKDDIも先日、同様の理由で出力向上によるSub6エリアの拡大に言及している。