俳優の柳楽優弥が主演を務める、映画『夏目アラタの結婚』(9月6日公開)の新キャストが27日、明らかになった。
映画『夏目アラタの結婚』に佐藤二朗出演
この度、死刑囚アイテムコレクター・藤田信吾役として佐藤二朗が出演することが明らかに。藤田は、死刑囚・品川真珠(黒島結菜)に面会に訪れる夏目アラタ(柳楽優弥)と、拘置所のロビーで知り合うことになる奇妙で怪しげな男。
主演の柳楽は、2003年のTVドラマ初出演から俳優としてのキャリアが22年目に突入するが、佐藤とは『星になった少年』(05年)を皮切りに、堤幸彦監督の『包帯クラブ』(07年)、実写版『銀魂』2作品や、『今日から俺は!! 劇場版』(20年)など様々な映画やドラマで共演し、本作で11回目の共演に。柳楽の20年を超えるキャリアの中で、共演回数最多だという。
今作へのオファーについて佐藤は「堤監督は僕がこの映像の世界に入るきっかけを作ってくれた人、恩人と言っていい人ですからね。堤さんからオファーを受けるのは嬉しい。プラス主演の柳楽優弥。本人から『1番共演回数が多いのが二朗さんなんです』と言われて、彼が十代の時から数え始めるとキリがないですが、すごいことだなと。率直に言ってとても好きな俳優なんです。なのでとても嬉しい気持ちでオファーを受けました。柳楽と久々に芝居ができて嬉しかったですね」と明かす。
今回演じた“死刑囚アイテムコレクター”という聞きなれないキャラクターについては「久々にエッジの効いた役なので、とても面白いなと思いました。その言葉だけ聞くと、ちょっと変わった人という括りにされそうですけれども、死刑囚のアイテムに惹かれる何かが、この藤田という人の中にあるんでしょうし、ただのふざけた人ではないと思っています」と説明。更に「クセは強いのかもしれないし、ちょっと変わった趣味ではあるけれども、真剣に死刑囚のアイテムに惹かれている、恋焦がれている事が土台にないといけない。その事だけは忘れずに演じなければ、と常に思っていました」と独特なキャラクターの役作りについて語っている。
そして主演の柳楽も、今回の佐藤との共演に「やはり堤監督との関係性が深い方だと思いましたし、僕自身も最初は14歳のときにご一緒させていただいて、そこから20年近くたつのですが、お会いすると『いつもありがとうございます!』という気持ちになります」と喜びを語る。「佐藤さんが作り出す唯一無二のキャラクターが好きですし、初めてご一緒させていただいた時から変わらない、独特な空気感、間合い、そしてご自身の人柄がとても魅力的だなと感じています。これからも色々な作品で、ご一緒させていただけたら嬉しいです」とコメントしている。
【編集部MEMO】
乃木坂太郎氏によって2019年から「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載された、全12巻累計250万部のヒット作を堤幸彦監督が実写化した、映画『夏目アラタの結婚』(9月6日公開)。“品川ピエロ”の異名で知られ、日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人・品川真珠(黒島結菜)の真珠のもとを訪れた、元ヤンキーで児童相談所の職員である夏目アラタ(柳楽優弥)が、突如“獄中結婚”を申し出ることから二転三転する物語が始まる。