アトムテックは6月25日、GPTによる生成AIを搭載した次世代ネットワークカメラの新製品「ATOM Cam GPT」を発表した。カメラで撮影した映像を認識分析し、内容説明の文章を生成して日本語でテキスト化し、通知してくれる。スマホでの視聴に合わせ、撮影した映像は縦長となる。公式サイト「ATOMストア」での価格は6,280円。先着20,000台に限り、発売記念特別価格として4,980円で販売する。発売日は6月25日。
「ATOM Cam GPT」は、500万画素カメラを備えるネットワークカメラ。GPT技術による生成AIを利用した「Atom Intelligence」を搭載しており、カメラで撮影した映像を認識分析し、内容説明の文章を生成して日本語テキスト化してくれる。
現時点で「Atom Intelligence」が実装している機能は、画像付きプッシュ通知への「イベントの文字要約を提供」。画面内で対象物を迅速に発見できるように、物体の一括認識と正確な位置特定を行う「物体認識」。キーワードを入力するだけで対象の動画を素早く絞り込める「スマート検索」。「テーマをタグとして設定」しておくことで、カメラが内容を監視し検出時にプッシュ通知を送信する機能、特定の時間帯に発生した類似する内容の動画をまとめ、文字で説明を加えて閲覧しやすくする「ビデオクラスタリング」などだ。
ATOM Cam GPTでは、5つの有料AIサービスを用意。サービスへの加入は「ATOM Cam」シリーズ専用アプリ「ATOMアプリV2」から行える。利用料金はサービスによって異なるが、すべてサブスクリプション方式での提供。なお先着20,000台までの購入者は、デバイス登録後1カ月間無料で利用できる。サービス内容は以下の通り。
食事妖怪ごはん君
食事の瞬間を記録し、健康的な食事のアドバイスを提供するサービス。ベビーシッター奈緒
赤ちゃんの成長の瞬間を記録し、リアルタイムで注意深く観察。予測される現象とその対策をアドバイスするサービス。ワンちゃん観察員まる
愛犬の毎日の食習慣やトイレの行動に注意を払い記録するサービス。猫ちゃん観察員もも
猫の毎日の食習慣やトイレの行動に注意して記録するサービス。探偵View Say
キャプチャした映像のすべてを洞察し詳細を説明するサービス。タイムラインによって動画をアーカイブする機能もある。
ネットワークカメラとしての機能は、4連LEDライトの搭載で照射距離8mでのナイトビジョン撮影が可能。完全な暗闇でもフルカラーで映像を撮影する。記録時の画像は縦長なので、スマートフォンでも映像が見やすい。
カンチレバー設計によるデュアルジンバル構造を採用しており、収納時は高さ62mmのコンパクトサイズ。展開時はカメラ部が113mmまで上昇。可動範囲は水平350度 / 垂直135度と広く、自動追尾撮影機能とあわせてターゲットを逃すことなく撮影する。底部にはカメラ三脚の標準ねじ穴を備え設置性も良い。スピーカーとマイクも内蔵する。
プライバシー保護として、収納時にカメラのレンズ面が真下を向くため物理的に撮影を不可能にしている。収納動作は「ATOM アプリV2」から操作可能だ。記録メディアは64GBのeMMCを内蔵。メディアの交換の手間や紛失/盗難といったリスクを抑えている。
無線機能はIEEE802.11b/g/n(2.4GHzのみ)に対応。本体サイズは収納時がW53×D66×H62mm、展開時(90度位置)がW53×D53×H113mm、重さは180g。対応OSはAndroid 8.0以降、iOS 12.0以降。