女優の杉咲花が主演を務める映画『朽ちないサクラ』(公開中)の本編映像が26日、公開された。
■杉咲花、神社に結ばれたおみくじを手当たりに次第に開き……
今回公開されたのは、事件の真相に気づき走り出す泉(杉咲)の姿と、重要人物とそれを追う刑事の山道カーチェイスの2つのシーンがリンクする本編映像。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山(豊原功補)率いる刑事たちが、事件に深く関わっているのではないかと疑いを寄せる人物が運転する車を追い、山道の桜の花びらを吹き上げながらカーチェイスを繰り広げる。そして、時同じくして、泉は一連の事件の真相に気づき疾走。事件の始まりとなったストーカー殺人を犯した神職がいた神社に結ばれたおみくじを手当たり次第開いていき、巨大な闇との関連に気付いてしまった泉は驚きとともに、複雑な表情へと変わっていく。
今作のメガホンを取った原廣利監督は、『帰ってきた あぶない刑事』のアクションシーンでもその手腕を発揮。「『あぶ刑事』が僕にとって初めてのカーチェイスシーンの撮影で、『あぶ刑事』で学んだ車の魅せ方が、本作にも活きています。『あぶ刑事』より走る距離が長かったので、その距離を活かせるようにかなりの回数撮影させていただきました」と話した。
カーチェイスシーンと泉のシーンが交互に映し出される構成についても「とにかくハラハラドキドキ感を意識しました。カーチェイスのシーンと共に、真相に向かって走り出す泉の心情がリンクすると良いなと思って作っています。この2つのシーンが重なることによって、観客の方に真相にどんどん迫っていくドキドキ感で興奮していただけると思い、このようなシーンになりました」と明かしている。
また、入場者プレゼント第2弾の配布も決定。バディとして捜査のために神社を訪れる泉と同期の磯川(萩原利久)、親友の葬儀後に食事をする泉と上司の富樫(安田顕)、屋上で事件について話す捜査一課の梶山と富樫の姿といった、劇中のシーンが切り取られたオリジナルポストカードとなっている。28日から配布され、無くなり次第終了となる。
【編集部MEMO】
映画『朽ちないサクラ』は、『孤狼の血』『佐方貞人』『合理的にあり得ない』など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子氏による同名小説の実写化作。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない県警・広報職員の森口泉(杉咲花)が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。