ABCテレビのバラエティ番組『探偵! ナイトスクープ』(毎週金曜23:17~※関西ローカル)が28日に放送される。
■14歳で他界・息子の遺品整理するうち…「リョウスケになりたい」
「亡き息子リョウスケの夢」は、兵庫県の52歳の女性からの依頼。昨年10月、私の14歳の息子・リョウスケが不慮の事故で亡くなった。リョウスケは稀代のラグビーバカだった。幼稚園からラグビーを始め、本気で日本代表になる目標を立て、そこへ向けての将来設計を小学1年の頃からしていた。中学生になってからは、全国屈指のラグビー部名門校、「ヒガシ」こと東福岡高校を目指して体力作りにも精を出していた。しかし、それがある日突然終わってしまった。
呆然と何をしていいのか分からない日々。それからリョウスケの残したものを整理していくうちに、私はふと思った。「リョウスケになりたい」と。リョウスケになって、リョウスケが目指していた「ヒガシ」へ行きたい。リョウスケとしてグラウンドに立ち、リョウスケと仲間になっていたかもしれない部員たちと共に練習をする。そんなリョウスケの追いかけていた夢の一つを叶えたいのだ。私はスポーツ全般がかなり不得意な、運動オンチのおばちゃん。応援こそしていたものの、リョウスケがラグビーへかける想いを全て分かっていたとは言えないと思う。しかし、リョウスケになれば、きっとその情熱だって分かるはず。一緒に「ヒガシ」へ行って、私をリョウスケにしてもらえないだろうか、というもの。
バラエティ番組の取材は断っているという東福岡高校だったが、依頼文を読み特別にOKを出してくれた。同校の正門をくぐった時から、母とリョウスケ君は一心同体。ユニフォームに着替えた依頼者は「リョウスケ」として部員たちに迎えられる。パスにはじまり、容赦ないハードな練習に息を切らしながらも「楽しいです」と笑顔の依頼者。ラグビーの楽しさに触れ、仲間とともにボールを前へ前へと運ぶ。それは紛れもなく母に宿ったリョウスケ君の姿だった……。
そのほか、間寛平探偵が調査した「思い出の野球ボールを大捜索!」、永見大吾探偵が調査した「タピオカが吸えない」を放送する。